お墓・仏壇

手元供養の種類と費用について紹介!故人を身近に感じる新しい供養方法

従来は四十九日の法要が終わると遺骨はお墓に埋葬することが一般的でしたが、近年ではお墓の継承者がいないことや、家族が離れて暮らしていることなどから、お墓はいらないと考える人が多くなっています。

そこで新しい供養方法として 、遺骨の一部を手元に置いて供養する「手元供養」の需要が高まってきています。

  • 手元供養ってどういう種類があるの?
  • 手元供養のメリットやデメリットは?

という疑問を解決するべく、この記事では手元供養の種類や費用についてご紹介していきます。

手元供養とは?

手元供養とは、遺骨を自分の手元に置いて供養するという方法です。

お墓の管理が難しいという理由や、故人を身近に感じることができ、落ち着く、安心するなどという気持ちから手元供養は選ばれています。

手元供養の方法として、一般的に以下の3つの方法があります。

お墓に納骨せず全てを手元供養する方法

これは、遺骨の全てを骨壷などに入れで自宅で供養する方法なのでお墓を建てる必要はありません。

自宅の庭などに埋葬することは法律で禁止されていますが、骨壷などに入れて自宅で管理することは認められています。

最近では自宅のインテリアにマッチするようなおしゃれな骨壷も増えてきています。

お墓の費用やその他の供養費がかからないので経済的にも安心な方法です。

お墓に納骨せず一部を手元供養する方法

遺骨の一部を手元供養として残す方法もあります。

残りの遺骨は散骨や永代供養などの選択肢があるのでお墓を建てる必要はありませんが、手元供養品の費用と散骨や永代供養にかかる費用が必要になってきます。

お墓に納骨した上で分骨し手元供養する方法

これは、お墓に遺骨の大部分を収めた上で一部の遺骨を分骨し手元で管理する方法です。

お墓がある場所から遠くに住んでいる人や、お墓参りにいくのが難しい人などがこの方法を選ぶ傾向にあります。

このように手元供養にはお墓に納骨や、その他の供養方法と一緒に行うなど様々な方法があります。

手元供養の種類と費用

画像引用:メモリアルアートの大野屋

手元供養は骨壷に入れるだけではなく様々な種類があり、費用も数万円のものから100万円ほどと幅も広いです。

自宅に置いておくこともできますし、身につけて毎日一緒に行動することもできます。それぞれあなたの希望に沿った方法で供養できる自由な方法とも言えます。

手元供養の種類と費用についてみていきましょう。

【手元供養の種類】

  • ペンダントやリングなどのアクセサリー
  • ミニ骨壷に入れて飾る
  • ダイヤモンドに加工する

ペンダントやリングなどのアクセサリー

画像引用:メモリアルアートの大野屋

一番個人を身近に感じる方法として遺骨をアクセサリーの中に入れて身につけるという方法があります。

ペンダントやリングが主流ですが、最近ではブローチやブレスレットタイプもあり、男性でも抵抗なく身につけられる物も増えてきています。

ほとんどがネジ式になっておりご自身でネジ・蓋を外してその中に遺骨を入れることができるのでとても簡単です。

ペンダントやリングとして身につける場合、故人を一番身近に感じどんな時も一緒にいる安心感がある一方、紛失や破損の恐れがあります。

激しいスポーツをする際や水泳や入浴時には外しておくなどの対策が必要となりますね。

アクセサリーの費用:3万〜5万円

ミニ骨壷に入れて飾る

(画像引用:メモリアルアートの大野屋)

自宅に飾っておきたい場合は骨壷でも良いのですが、どうしても広めの場所が必要になってしまいます。

大きな骨壷を置くスペースはないけれど自宅で供養をしたいという場合は、ミニ骨壷に入れるのが最適です。

ミニ骨壷だと場所を取らず、自宅のリビングや寝室などいつでも見えるところに飾ることができます。

素材やデザインもとても豊富で、真鍮製、アルミ製、ガラス製、陶器、木製など様々なので自宅のインテリアに合わせて選ぶことができます。

ただし、自宅でミニ骨壷に入れて飾る際には、カビに注意する必要があります。密封できるミニ骨壷を選び、直射日光を避ける場所に置きましょう。

ミニ骨壷の費用:3万〜10万円

ダイヤモンドに加工する

画像引用:LIFE GEM

遺骨のなかの炭素を加工して合成ダイヤモンドを作り出すという方法もあります。遺骨の成分によってダイヤモンドの色は変わり、世界に一つしかない遺品となります。

加工に必要な期間は5ヶ月〜8ヶ月と長くなり、価格も40万円からと他の手元供養と比べると高くなってしまう点がネックです。

しかし、全ての遺骨を使用することができるのでお墓も不要、散骨や永代供養も不要となるので総合的にみるとそこまで高額ではないでしょう。

遺骨ダイヤモンドの費用:40万円〜100万円(カラットによる)

このように手元供養には大きく分けて3種類ありました。手元供養を選ぶ人が増えていることから、デザインのバリエーションも増えてきています。

では、なぜ手元供養を選ぶ人が増えているのでしょうか。

手元供養が選ばれる理由

手元供養は、2000年頃から始まった新しい供養方法です。手元供養を選択する人が増えている理由として、

  • 故人をより身近に感じたい
  • 墓離れが進んでいる
  • 費用を安く済ませたい
  • いつでも好きな時にお参りしたい
  • 宗教やしきたりにとらわれない

と考える人が増えているからだと言えます。

一番は、故人をより身近に感じたいという気持ちの現れです。

従来は四十九日を過ぎるとお墓に納骨しなければいけないという仏教的な考えが広まっていましたが、宗教や従来のしきたりにあまりとらわれなくなっている人が増えてきていることもあり、種類も多く自由度の高い手元供養が選ばれています。

さらに近年では、核家族化や少子化の影響でお墓の継承者がいなくなってしまったり、お墓が遠いところにあってお墓参りが大変だったりすることから、「墓離れ」が進んでいます。

お墓よりも費用を抑えられて、いつでも好きな時に手を合わせることができる手元供養は現代人の生活環境や考え方にマッチしているんですね。

実際に手元供養を選んだ人の感想

実際に手元供養を選んで実行した人はどのような感想を抱いいるのかご紹介します。

享年23歳、息子との別れにすべての気力を奪われましたが、息子の誕生石のペンダントを付けて少しづつですが普段の生活に戻れるようにしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

(出典:未来創思)

いつも夫と一緒に・・・という思いで購入いたしました。いつでも身に付けていられる。いつも一緒という気持ちは、夫を突然失った私には支えになりました。

(出典:メモリアルアートの大野屋)

このように、手元供養を選んだ多くの人が故人を身近に感じ、心の支えとしているんですね。大切なのは形式よりも、残された遺族の気持ちではないでしょうか。

最近、需要が高まりつつある手元供養のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

手元供養のメリットとデメリット

手元供養のメリット・デメリットについては以下のとおりです。

手元供養のメリット

手元供養のメリットは、

  • 故人を身近に感じられて安心する
  • 費用が安い
  • 家族、親族で分骨できる
  • 場所を取らない
  • お墓の管理が必要ない
  • お参り、供養がいつでもできる

など、手元供養が選ばれている理由と重複する部分がありますが、上記のようなメリットが挙げられます。

故人が身近に感じられ、金銭的な負担も軽減される手元供養は良い部分しか見えませんが、デメリットはどのようなことでしょうか。

手元供養のデメリット

手元供養のデメリットは

  • 紛失や破損、盗難等のトラブルの可能性がある
  • 家族や親族から反対される可能性がある
  • 管理者が亡くなった後を考えておく必要がある
  • お墓にも納骨する際、費用が別にかかる

ということが挙げられます。

ペンダントやリングなどのアクセサリーにして身につける場合は紛失や破損には十分に気をつけなければなりません。

日々のメンテナンスや、大事な時だけ身につけるなどケアを大切にしないといけませんね。

手元供養を選ぶ際に一番問題になることが、家族や親族から理解が得られない可能性があることです。特に年配者にとっては遺骨を手元に置いておくことの理解が難しいことが多いでしょう。

従来通りお墓に納骨した上で一部を手元供養にすることもできるので、柔軟に対応することで家族、親族間で揉めずに行えます。

また、手元供養で遺骨を管理していた人が亡くなった場合、その遺骨はどこかに納骨しなければなりません。継承していくのか、納骨場所を決めておくのか考える必要があります。

火葬することができるミニ骨壷もあるので、一緒に火葬するという選択肢もあります。

手元供養の流れ

手元供養は、通常納骨を行う四十九日や一周忌に行うのが一般的となっています。

主な流れは、

  1. 手元供養にする遺骨をどの程度にするか決める
  2. 手元供養品を決める
  3. 手元供養品を注文する
  4. 手元供養品に遺骨を納める

①手元供養にする遺骨をどの程度にするか決める

遺骨全部を手元供養にするのか、分骨して一部だけにするのかを決める必要があります。

一部だけ手元供養にする際は残りの遺骨の供養方法についても考えておきましょう。納骨や散骨、永代供養の手続きも別途必要になってきます。

②手元供養品を決める

ペンダントやリングなどのアクセサリー類、ミニ骨壷、ダイヤモンドに加工するのかなど、どの種類の手元供養品を使用するか決める必要があります。

それぞれ費用も違ってきますので、予算に合ったものでお気に入りを見つけましょう。

③手元供養品を注文する

手元供養品が決まったら注文をします。故人の名前を彫るなどの加工が必要な場合は到着までに時間がかかるので納骨の日までに間に合うように早めに注文しておくことをおすすめします。

④手元供養品に遺骨を納める

納骨の時がきたら手元供養品に遺骨を納めます。

家族や親族を集めてみんなで遺骨を入れ、故人を偲びながら時間を過ごすのもいいかもしれませんね。

その後は、遺骨が入った手元供養品を身につけたり、自宅に飾ったりして手元供養していきます。

手元供養をする前に必要なこと

手元供養を選択する際に必要なことが2つあります。

  • 最終的な供養方法を決めておく
  • 家族、親族の理解を得る

最終的な供養方法を決めておく

手元供養として遺骨を管理してる人が亡くなった場合のその遺骨の供養方法については事前に考えておくべきです。

一緒に火葬をするなら火葬ができる素材のものや、遺骨だけ綺麗に取り出せるものにするなど手元供養品を選ぶまでには決めておきましょう。

家族、親族の理解を得る

手元供養は現代社会に合った新しい供養方法なので、年配者やしきたりを重んじる人からしたら理解に苦しむ部分もあります。

家族・親族間のトラブルを防ぐためにもしっかりと理解を得ておきましょう。

分骨してそれぞれで管理することもできますし、お墓へ納骨と手元供養の両方を行うこともできます。

事前の話し合いでしっかり決めておきましょう。

手元供養はペットもできるの?

画像引用:cocolino

 

近年では、犬や猫などをペットを飼っている人が増えていることから、ペットの手元供養の種類も増えてきています。

ペットは人間と違って遺骨は「モノ」扱いになってしまいますので、自分の土地であれば埋葬しても法律上問題はありません。

しかし、ペットも家族同然。大切に供養したいという気持ちは人と同じです。

ペット霊園も増えてきており、ペットのお墓を建てる人も昔に比べれば増加していますが、ペットの霊園は人の霊園とちがい許認可制ではありません。

そのため、突然閉鎖してしまってペットの遺骨が散乱してしまったということも実際に起きています。

ペットの供養方法として近年ではもっと一般的になっているのが手元供養です。

ペット用の手元供養品も人間と同様、遺骨を入れたペンダントやリング、ミニ骨壷の他に動物のぬいぐるみの中に遺骨スペースがあるものもよく選ばれています。

手元供養は種類も多く費用も安いので需要が高まっている

手元供養は近年のライフスタイルや思考にマッチしている新しい供養方法として注目されています。

手元供養品の種類も増えており、遺骨が入っているとは思えないデザインやお部屋の雰囲気に溶け込むデザインなど需要が高まるにつれ多種多様になってきています。

大切な人を亡くすことはとても悲しいことですが、手元供養によって安心を感じたり心の支えになるのであれば宗教や古いしきたりは気にする必要はありません。

大切なのは故人を思う気持ちと、残されたあなたの心の平穏です。新しい供養の形である手元供養の需要はこれからますます高まっていくことでしょう。

 

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うめこ
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海外在住7年目を迎えるうめこです。年老いていく両親を見て、葬儀・葬式について真剣に考え始めました。人の死はいつ訪れるかわかりません。いざというときに慌てず満足のいく葬儀が出せるように、事前に知っておくべき葬儀・葬式に関連する情報を伝えていきます。
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