終活

お葬式の予約とは?生前予約で希望の葬儀&家族とのトラブルを避ける方法

高齢化社会にともない、「終活」という言葉が浸透してきて、前向きな生前の準備を行う人が増えてきました。お葬式の生前予約とは、親族に負担をかけずに御自身の思い描いたお葬式を行うことができるシステムです。

ここではお葬式の生前予約とはどんなものかについて解説していきます。

葬式の生前予約とはどんなもの?

お葬式の生前予約とは、本人が生前のうちにお葬式の準備を進め、お葬式の内容や費用、支払い方法、お墓のことなどをあらかじめ決めておくことを指します。生前に自分のお葬式を準備しておきたい方や、先の長くない家族のためにあらかじめ余裕を持ってお葬式の準備をしておきたい場合に選ばれています。予約といってもお葬式の日にちを決めることはできませんから、日にち以外の内容についての準備となります。

生前予約と生前契約との違い

似た言葉として、「生前契約」というものもあります。生前予約がお葬式の予約までを行うのに対し、生前契約は生前にお葬式の契約まで済ませる場合を指します。お葬式の契約までの流れを下に示しました。

① 事前相談をする/会員になる

② 予約する

ーーーーーーーーーーーーーーーーーここまでが生前予約

③ 契約する

④ 支払いする

 

上の図の②の予約までが生前予約で、③の契約まで行うのが生前契約です。支払いしていなくても、契約まで行えば生前契約となります。お葬式の予約をして、互助会や葬儀保険にお金を積み立てる場合も、生前予約ということがあります。

葬式の生前予約のメリット

お葬式の生前準備を行うメリットには、以下のようなものがあります。

  • 自分の希望のやり方をお葬式に取り入れることができる
  • 余裕を持ってお葬式の準備ができ、残された家族の負担が軽減される
  • お葬式に必要な予算をあらかじめ検討できる

 

それぞれ具体的に見ていきましょう。

メリット1:自分の希望のやり方をお葬式に取り入れることができる

生前予約を行うと、自分の希望に沿ったお葬式を行うことができます。具体的にはたとえば、

  • 誰々をお葬式に呼んで欲しい。誰々は呼ばないでほしい。
  • この写真を遺影に使ってほしい。
  • 祭壇にはこんな花を飾って欲しい。

など。

 

また、お葬式全体についての希望例としては、

  • 「残された家族に負担を掛けたくないので、あまり盛大なお葬式を開いて欲しくない。」
  • 「自分で資金を用意しておいて、趣向を凝らした皆の心に残るお葬式を開いてみたい。」

というケースです。

 

こういった場合に生前予約しておくと、ご自身の希望に沿ったお葬式を計画することができます。

メリット2:余裕を持ってお葬式の準備でき、残された家族の負担が軽減される

もしあなたが亡くなった時、悲しみの中、急なお葬式の準備をする残された家族のことを想像してみましょう。生前準備していれば、すでにお葬式のプランが出来ていますから、残された家族がゆとりを持ってお葬式に参加することができますよね。

メリット3:お葬式に必要な予算をあらかじめ検討できる

たとえば結婚式や引越しなど、費用がかかる大きなイベントの準備はたいていの場合、よく比較しながら予算を検討しますよね。お葬式は100万円以上のお金がかかる大きなイベントであるにもかかわらず、故人が逝去されてからの準備の場合、複数の葬儀社で見積もりを取って、予算について検討することはほぼ不可能です。

一方、生前予約をしておくと、複数の葬儀社に見積もりを取ってもらい、費用をよく検討することが可能ですよね。また、事前予約や入会をしておくと、お葬式の費用が割引になることがあります。

葬式の生前予約のデメリット

お葬式の生前予約を行うデメリットもいくつかありますので、ご紹介します。

  • デメリット1:残された家族の希望と異なる場合にトラブルとなることも
  • デメリット2:解約した場合、解約手数料が発生することもある
  • デメリット3:葬儀会社の倒産リスクもある

 

それぞれ具体的に解説していきます。

デメリット1:残された家族の希望と異なる場合にトラブルとなることも

残された家族が考えていたお葬式と違ったものを予約していた場合、のちのちトラブルになることがありますので、事前にご家族によく話しておきましょう。たとえば、家族は菩提寺のお坊さんを呼んでお葬式を開き、その菩提寺のお墓に入ってもらうつもりだったのに、御本人は自由葬を開いて遺骨を散骨するプランを生前予約していて、御本人が亡くなってから知った、となったらご家族も慌てますよね。

 

どのような理由でそのようなお葬式を開きたいのか、あらかじめご家族とよく話しておき、納得してもらえれば、のちのちのトラブルを避けることができます。

デメリット2:解約した場合、解約手数料が発生することもある

後になってお葬式の予約を解除したいと思った時、解約手数料が発生することがあります。また、ご家族に連絡していなかったため、予約していた葬儀社以外でお葬式が執り行われてしまった場合も解約手数料が発生します。そういったトラブルをさけるためにも、あらかじめご家族には生前予約のことを伝えておきましょう。

デメリット3:葬儀会社の倒産リスクもある

もし生前契約をして先払いした場合、葬儀会社が倒産してしまうと、お金が戻ってこないリスクもあります。また、生前予約だった場合でも会社が倒産すると予約していたお葬式をすることができなくなります。

お金が戻ってこないのを回避するため、多くの生前契約では、葬儀会社に直接入金するのではなく、銀行や第三者機関に入金し、お亡くなりになった時にお金が葬儀社に支払われるシステム(葬儀信託)となっています。その場合は葬儀社の倒産によりお金を失うリスクを回避できますね。また物価の変動によりお葬式の価格も変動しますから、定期的に見直しが必要な場合もあります。

 

生前契約まではせず、事前相談と予約だけにしておけば、倒産によりお金を失うリスクは避けられます。また、葬儀保険や互助会が生前予約に対応していて、葬儀費用を積み立てることができます。

葬式の生前予約のために準備しておくもの

葬儀社との打ち合わせの際に必要なものは聞かれるかと思いますが、お葬式の生前予約に必要なものをここで挙げておきましょう。

<連絡先リスト>

  • お葬式が開かれることを知らせて欲しい人のリストと連絡先
  • お葬式が終わった後に亡くなったことを知らせてほしい人のリストと連絡先
  • お葬式が開かれることを知らせてほしくない人のリスト

上記の3種類のリストがあるのが理想的です。

 

<お寺やお墓の連絡先>

檀家に入っている場合は、そのお寺の連絡先と宗派。檀家に入っていない場合はお墓の有無と連絡先、家紋も分かる場合は予約する葬儀社に伝えておくと良いでしょう。

<葬儀の希望>

葬儀会場をどうするか、費用はどのくらいにする予定か、弔辞は誰にお願いするか、棺の中に入れてほしいものなどを考えておきます。

<遺影写真>

自分のお葬式にこの写真を遺影に使ってほしいというのがあれば、写真のデータがあると良いです。遺影写真の撮影も可能なことがあります。

<ご自身について>

生年月日、略歴、座右の銘、趣味、大切にしていることなどを書き出しておきます。

お墓をどうするか決めておくと良い

お寺とのお付き合いが無い(檀家に入っていない)場合は、生前予約でお墓まで決められると良いですね。永代供養墓は、継承者の代わりに寺院や霊園が供養と管理をしてくれます。また、散骨という選択肢もあります。お墓を次ぐ人がいない、子供や孫に負担を掛けたくないという場合に選ばれています。一方残されたご家族からすると、お墓があることで故人を偲ぶ機会が有って良い、お墓がないと寂しいと思われる場合もありますので、ご家族とよくご相談になると良いと思います。

お葬式の生前予約をする上で注意するポイントは?

お葬式の生前予約をする上で注意しておいた方が良いポイントは3つあります。

  • ポイント1:事前に家族とよく相談しておく
  • ポイント2:定期的な予約の更新が必要かどうかを確認
  • ポイント3:プランの見直し、変更は可能かどうかを確認

ポイントを一つ一つ詳しく見ていきましょう。

ポイント1:事前に家族とよく相談しておく

残された家族の希望と合わなかった場合、トラブルの原因になりますので、あらかじめご家族とよくご相談されると良いでしょう。どういった意図でこういう葬儀をやりたいのかということを事前によく説明しておくと、ご家族も納得されて葬儀に望めますし、もしもの時にも慌てずに済みます。

ポイント2:定期的な予約の更新が必要かどうかを確認

お葬式の予約の有効期限を確認しましょう。もし半年の有効期限であれば、半年おきに生前予約の更新が必要ということになります。1年ごとに確認の連絡が入る場合もあります。

ポイント3:プランの見直し、変更は可能かどうかを確認

せっかく生前予約を済ませても、何年もすると気が変わることもあるかと思います。予約したお葬式のプランの見直しが可能かどうかをあらかじめ確認しておきましょう。また、もし解約したいと思った時に解約手数料がかかるのか、かかる場合はいくらなのかを確認しておきましょう。また、契約後何日までなら契約手数料が無料というケースも多いので、解約手数料が無料の期間を契約前に確認しておきましょう。

【まとめ】葬式の生前予約で本人の希望と注意点

お葬式の生前予約は希望のお葬式を執り行いたい御本人にとっても、残されたか家族にとっても大きなメリットがあります。

家族の負担を減らす為にご自身で「生前予約」をする際にも、以下の3点をしっかりと確認してドラブルにならないように心がけましょう。

  • ポイント1:事前に家族とよく相談しておく
  • ポイント2:定期的な予約の更新が必要かどうかを確認
  • ポイント3:プランの見直し、変更は可能かどうかを確認

 

ぜひ御自分の思い描くお葬式を計画し、ご家族にお話してみてはいかがでしょうか。

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葬儀・葬式の正しい情報を提供するウラル君です! 大切な人を失った時に、後悔しないようなお見送りが出来るよう準備・手順・おすすめ方法などを紹介します。