葬儀の種類

葬儀の方法って?日本で一般的な仏式葬儀の手配と詳しい流れを解説!

日本で行われる多くの葬儀は、「仏式葬儀」です。その中でも、身内以外の方を通夜や葬儀にお呼びする形式の葬儀を「一般葬」と呼びます。

皆様がこれまでに一般参列者として参列したお通夜や葬儀のほとんどは「一般葬」であったということです。

しかし、仏式葬儀の方法は実は「一般葬」だけではなく、葬儀の規模や葬儀にかける日数が異なる「家族葬・直葬・一日葬」という方法も存在します。

 

「一般葬」以外の、「家族葬・直葬・一日葬」は一般参列者として参列する機会がないので知らない方が多いのは当然です。

こちらの記事では、仏式葬儀の上記4つの方法について、それぞれの特徴や葬儀の流れを詳しくご紹介します。

葬儀の方法は宗教によって異なる

日本一般的な葬儀方法は「仏式葬儀」であり、割合は全体の約78%を占めています。残りの22%は無宗教、神道、キリスト教のそれぞれの方法で行われています。

 

<葬儀方法の割合>

  • 仏式(仏教式)葬儀・・・約78%
  • 無宗教式・・・約18%
  • 神式(神道式)葬儀・・・約3%
  • キリスト教式葬儀・・・約1%

(葬儀社アーバンフューネスのデータより)

まずは、各宗教の葬儀形式の違いについて少し紹介しておきます。

仏式(仏教式)葬儀の特徴

仏式葬儀は、日本で最も多く行われている葬儀の方法であり、宗派によってやり方に違いはありますが、共通して以下のような特徴があります。

<仏式葬儀の特徴>

  • 僧侶が読経をする
  • 参列者が焼香を行う
  • 数珠を使用する
  • 僧侶へお布施を渡す
  • 僧侶が故人に戒名を付ける
  • 故人の成仏を祈る

 

無宗教葬の特徴

無宗教葬は、特定の宗教や宗派にとらわれない形で行う葬儀であり、「自由葬」と呼ばれることもあります。近年は特定の宗教に属さない無宗派層も増えており、注目される葬儀スタイルの一つです。

 

<無宗教葬の特徴>

  • 遺族が内容を自由に企画できる
  • 故人らしさを演出しやすい
  • 僧侶を呼ばない
  • 費用の相場がない(葬儀の内容次第)

 

神式(神道式葬儀)の特徴

神道式葬儀は、葬儀の流れは仏式葬儀と大きく変わりませんが、それぞれの呼び名や雰囲気が異なります。

<神道式葬儀の特徴>

  • 自宅または斎場で行う(神社では行わない)
  • 成仏ではなく家の守護神となる
  • 焼香の代わりに玉串を備える
  • 戒名ではなく諡(おくりな)が付けられる

神式(神道式葬儀)の特徴

キリスト教式葬儀は、主に教会で行われ、「カトリック系」と「プロテスタント系」の2つの宗派によって式次第が異なります。

<キリスト教式葬儀共通の特徴>

  • 主に教会で行われる
  • 聖歌や賛美歌を歌う
  • 焼香の代わりに献花を行う
  • 死を神に召される事として祝福する

 

仏式葬儀の方法と種類

ここまで、様々な宗教による葬儀の違いを紹介してきましたが、ここからは仏式葬儀を4つの葬儀方法に分類して特徴や流れについて詳しく紹介していきます。

 

〈仏式葬儀の種類と割合〉

  • 一般葬・・・42%
  • 家族葬(参列者30人以下)・・・32%
  • 直葬(通夜・葬儀・告別式を行わない)・・・16%
  • 一日葬(通夜を行わない)・・・9%

(蒼葉葬儀社のデータより)

 

現在、一般参列者を招いて通夜・葬儀・告別式を行う「一般葬」が占める割合は、全体の42%です。意外と少ないと感じた方もいるのではないでしょうか。都心部を中心に「家族葬」などの小規模葬が増えてきているのです。

 

まだ「一般葬」以外は受け入れられにくい地域もあることは確かですが、都心部を中心に、それぞれの葬儀の特徴や流れを理解することで、故人様や家族に適した葬儀方法を選択できる時代になってきているのです。

 

一般葬の特徴と流れ

「一般葬」とは、故人様と生前付き合いのあった会社関係の方、友人や近所の方、またその家族と付き合いのある方なども通夜や告別式へお招きする葬儀の方法です。

他の葬儀を希望する場合でも、まずは基本としてこの「一般葬」の特徴や流れを理解することは大切です。

 

〈一般葬の特徴〉

  • しきたりを重視して一般参列者をおもてなしする
  • 生前お付き合いのあった多くの方の想いを尊重できる
  • 葬儀後の個別での弔問対応の負担を減らすことができる
  • 参列者が増えると家族は故人様とゆっくりお別れできないことがある
  • 大きな会場が必要となるため費用が大きくなる

 

〈一般葬の流れ〉

当日~:親族や関係者へ連絡、葬儀の準備・打合せ

2日目:納棺

2日目:通夜

3日目:葬儀・告別式

3日目:火葬

 

当日~:親族や関係者へ連絡、葬儀の準備・打合せ

ご家族の危篤やご臨終の知らせを受けたら、まずは近親者や生前に親交の深かった方、葬儀で受付をお願いしたい方などから順に連絡をします。

それと同時に、斎場や火葬場の手配、通夜・告別式で弔問客をもてなす準備を進めます。

通夜や告別式への参列者が多い「一般葬」では、「家族葬」よりも準備に時間がかかる傾向にあります。

 

2日目:納棺

納棺の儀では、最期の水という故人様の口を脱脂綿などを使って潤す儀式が行われます。その後、ご遺体をアルコールで拭き、死装束を着せ、死に化粧を施すなどして身なりを整えます。

支度が整った後、故人様を棺に納めます。このとき、故人様が生前愛用していた品や手紙などを一緒に納めることも可能です。

2日目:通夜

通夜はもともと夜通し行われていましたが、現在は半通夜と呼ばれる短時間で終了するスタイルが一般的です。

通夜では僧侶による読経や焼香が行われます。僧侶が退席後に、喪主から一般参列者へ向けて挨拶をします。

地域によってはその後、通夜振る舞いとして参列者に飲み物や食事を振舞われることがあります。

半通夜は、参列者の人数によって1時間から2時間程度、通夜振る舞いを含めても3時間程度で終わることがほとんどです。

3日目:葬儀・告別式

お通夜の翌日に行う葬儀・告別式の多くは午前中(10時頃)より始まります。

もともと家族が故人様の冥福を祈る葬儀と一般の方が故人様とお別れをする告別式に分かれていましたが、現在は2つの儀を一連の流れで行うのが一般的です。

葬儀・告別式は、僧侶の読経から始まり、弔辞・弔電の紹介、焼香の順で行われます。

焼香が終わると、親族は故人様と最後のお別れをして生花を故人様のまわりに飾ります。棺に蓋をして近親者で霊柩車(寝台車)へと運びます。

火葬

霊柩車とともに火葬場へ移動し、炉の前で納め式が行われます。納め式では、僧侶の読経、焼香で故人様と最後のお別れをします。

火葬を待つ1~2時間程度の間は、参列者に用意した飲み物や茶菓子を振舞い、歓談をして過ごします。

火葬が終わると、遺骨を骨壺へ納める骨上げを行います。

現在は火葬後に、初七日法要を繰り上げで行う場合が多くなっています。

家族葬の特徴と流れ

「家族葬」とは、家族や親戚、故人様と親しかった方のみで行う小規模の葬儀を意味します。最近では都心部を中心に「家族葬」を希望する方が多くなっており、葬儀全体の32%を占めるまでになりました。

 

〈家族葬の特徴〉

  • 葬儀の流れは一般葬と同じ
  • 故人をゆっくりお別れをすることができる
  • しきたりにとらわれない自由な式を演出できる
  • かかる費用は少ないが香典も少なくなる
  • 葬儀後に個別での弔問対応に追われる場合がる
  • お招きしない方への配慮と理解が必要

 

〈家族葬の流れ〉

当日~:親族や関係者へ連絡、葬儀の準備・打合せ

2日目:納棺

2日目:通夜

3日目:葬儀・告別式

3日目:火葬

 

「家族葬」の葬儀の流れは「一般葬」と大きく変わりません。異なるポイントとしては、葬儀に招く方の範囲を決める必要がある点や、関係者に訃報を出す際には、「家族葬」で葬儀を行うことや参列をお断りすることを明記する点が挙げられます。

一日葬の特徴と流れ

「一日葬」とは、通夜を行わない葬儀の方法です。午前中に行われる葬儀・告別式のみが参列可能な場となるため、一般参列者は会社や学校などの都合で弔問するのが難しくなってしまいます。

そのため、「一日葬」は家族・親族のみで行う場合に適しています。家族葬をよりシンプルな形にしたものとしてとらえることもできます。

 

〈一日葬の特徴〉

  • 葬儀・告別式は行うが、通夜は行わない
  • 通夜を行わない分、家族の精神的・肉体的負担が少ない・
  • 費用を抑えることができる
  • 宗派によっては受け入れてもらえない場合がある
  • 家族や親族以外が参列しにくい
  • 葬儀後に個別での弔問対応に追われる場合がる

 

〈一日葬の流れ〉

当日~2日目:親族や関係者へ連絡、葬儀の準備・打合せ

3日目:納棺

3日目:葬儀・告別式

3日目:火葬

 

通夜がないこと以外は、「一般葬」と変わりありません。通夜の準備がない分、故人様とゆっくりお別れをすることができます。

直葬の特徴と流れ

「直葬」とは、通夜・葬儀・告別式を行わず、火葬のみを行う葬儀の方法です。無宗教式としてお坊さんを呼ばずに行うこともありますが、火葬場にお坊さんを呼んで読経をしてもらうこともできます。

 

〈直葬の特徴〉

  • 費用を大幅に抑えることができる
  • 故人とお別れをする時間があまりとれない場合もある
  • 火葬はご臨終の翌日または翌々日
  • 葬儀後に個別での弔問対応に追われる場合がる

 

〈直葬の流れ〉

当日~:親族や関係者へ連絡、葬儀の準備・打合せ

2日目以降:納棺

2日目以降:火葬

 

火葬は死後24時間以降と法律で決まっているため、条件が揃えば死後の翌日に火葬を行うことも可能です。その場合は故人様とのお別れの時間が短くなるため、注意が必要です。

まとめ

仏式葬儀には「一般葬・家族葬・一日葬・直葬」という4つの方法があります。

少し前までは、葬儀の多くはしきたりを重視した「一般葬」で行われていました。しかし、近年は故人様の意見やその家族に適した「一般葬」以外の葬儀の方法を選択する方も増えてきています。

皆様にもそれぞれの葬儀の特徴や流れをよく理解し、故人様に合った葬儀の方法を選択してほしいと思います。

ABOUT ME
管理人
管理人
葬儀・葬式の正しい情報を提供するウラル君です! 大切な人を失った時に、後悔しないようなお見送りが出来るよう準備・手順・おすすめ方法などを紹介します。
RELATED POST
葬儀・葬式の基礎知識

葬祭扶助制度とは?生活保護受給者必見!葬儀で困った時もこれで安心

2019年7月22日
【終活のてびき】後悔しない葬儀社の選び方とお葬式の費用まとめ
あなたは、葬祭扶助制度ということばを聞いたことがあるでしょうか? あまり聞きなれないと思いますが、実は生活保護を受けている方にとっては …
葬儀・葬式の基礎知識

葬式・葬儀って何が違うの?もしもに備えて知りたい!お葬式の基礎知識

2019年6月6日
【終活のてびき】後悔しない葬儀社の選び方とお葬式の費用まとめ
お葬式と聞いたら、あなたは何を思い浮かべますか? 愛する家族にもしもの事があったとしたら、まずお葬式はどうしたらいいのかを考える事でし …
格安 葬儀の種類

樹木葬を格安で頼むために知っておくべきこと・格安のおすすめ樹木葬をご紹介!

2019年7月28日
【終活のてびき】後悔しない葬儀社の選び方とお葬式の費用まとめ
樹木葬は、 一般的なお墓に比べ、費用を安く抑えることができる 代々の継承を必要としない 自然に還るという希望を叶えられ …