葬儀のマナー

葬儀の司会を依頼された場合の対応!元葬儀司会者による参考例文あり

小さなお葬式

親戚や友人に葬儀の司会を頼まれたら、あまり経験ないことなので不安になってしまいますよね。

最近では従来の形にとらわれない自由な発想で故人を送りたい・簡素化して費用を押さえたいという人が増えてきています。

だから葬儀司会を親戚や友人に依頼する方が増えてきてます。

そこで葬儀司会を友人や親戚に依頼された場合の詳しい事例やポイント、注意すべき点を以下の記事にまとめ他のでぜひ参考にしてください。

本記事の内容
  • 葬儀司会の流れについて
  • 葬儀司会の例文
  • 葬儀司会の謝礼・心づけ

葬儀司会の進行に合わせた参考例文

葬儀司会をする上でいくつかのポイントがあります。

葬儀は、「仏教」「神道」「キリスト教」「無宗教葬」があります。

ご友人に依頼されるケースは

  • 仏教
  • 無宗教葬

になります。

友人や親族であるあなたにご遺族が依頼した理由は、みんなで作り上げる優しいお葬儀を行いたいからです。一緒に故人をお送りするお手伝いをしましょう。

葬儀司会の流れについて:仏教式

一般的な仏教のお葬式の司会の流れについて説明します。

事前に「遺族・葬儀社」と「お坊さん」と打ち合わせをします。

《遺族・葬儀社との打ち合わせの内容》

  • 故人、喪主の名前のふりがな、そのほか読み上げる親族があればその名前
  • 弔辞をお願いする人はいるか、その名前
  • 弔電の差出人の名前のふりがな
  • 代表で本文を読み上げる人を2.3通抜粋してもらう
  • 故人のエピソード
  • 式の時間配分

開式前に控え室にいるお寺のお坊さんとも打ち合わせをします。

《お坊さんとの打ち合わせの内容》

  • お寺のご紹介の仕方
  • 椅子に座られたタイミングで、進行者が「開式の辞」を言うことを伝えておく
  • お焼香のタイミングについて

葬儀司会が初めてと伝え「お焼香のタイミングを教えていただけますか」とお坊さんに言っておけば読経中に合図などで教えてくれます。

また読経が始まり何分後になるかをあらかじめ聞いておけばより安心です。

お坊さんがいるお葬式は、お寺の読経が中心となります。ご住職の読経を邪魔しないような形で葬儀司会を務めるようにしましょう。

お葬式の流れも丁寧に説明してくれるお坊さんもいますので、その際はその通りに進めましょう。

【仏教葬儀司会の流れ】

1、《着席案内(開式5分前より)》

「間も無く、故◯◯様の葬儀式が会式となります。ご参列の皆様はご着席をお願いいたします。」

2、《着席されたタイミング》

「本日は、故◯◯様の葬儀式にご参列いただきましてありがとうございます。わたくしは、喪主△△様の友人の□□と申します。本日はこの葬儀式の進行役を勤めさせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。」

「開式にあたり、携帯電話をお持ちのお方はご配慮を宜しくお願いいたします。」
と一言入れるとより丁寧です。

3、《お坊さん入場》

「真言宗◇◇寺 ご住職様 ご入場でございます。」

※お寺の呼び方は、打ち合わせで言われた通りに行います。

4、《開式(お坊さんが座られたら)》

「ただいまより故◯◯様の葬儀式を開式いたします。」

5、《お坊さんによる読経開始》

6、《焼香開始(お坊さんから合図があったら)》
「皆様には順にご焼香をお願いいたします。」

7、《お坊さん退場》

「本日お勤めいただきましたご導師は、真言宗◇◇寺ご住職様でございました。」

8、《弔電代読》

「ここで頂きました弔電を代読させていただきます。

(2つほど弔電を読む)

以下お名前のみをご紹介させていただきます。

××会社〇〇様・札幌市より〇〇様・・・

たくさんのご弔電をありがとうございました。」

9、《弔辞挨拶(打ち合わせ時に依頼があった場合)》

「ここで△△様より、故人へのお別れのお言葉をいただきます。」

10、《喪主挨拶》

「ここで喪主□□様より、皆様へご挨拶がございます。」

11、《お別れ(棺に花を入れる)》

「ただいまより、故人様と皆様のお別れの時間でございます。どうぞ故人様の元へお花をお添えください。」

12、《出棺(式場外、霊柩車へと棺を運ぶ)》

「皆様、これより故〇〇様ご出棺でございます。合掌をしてお見送りをお願いいたします」

あくまで形式に沿った一般的な仏教式の司会進行となります。

家族葬としての仏教式の場合の葬儀司会は、

  • 開式前の案内
  • 開式
  • 焼香
  • 弔電の代読
  • お別れ

を司会進行する形になります

葬儀司会の流れについて:無宗教式

無宗教式ではお経の読み上げや焼香がありません。代わりに生花や折り紙で作った鶴や花を祭壇に向けて手向けます。

事前に「遺族」「葬儀社」と打ち合わせをします。

《遺族との打ち合わせの確認事項》

  • 名前のふりがな(故人、喪主、読み上げる親族の名前など)
  • 弔辞をお願いする人を確認
  • 弔電の差出人の名前のふりがな
  • 代表で本文を読み上げる人を2.3通抜粋してもらう
  • 故人のエピソード

《葬儀社との打ち合わせの確認事項》

  • 式の時間配分
  • 出棺時間
  • 斎場の名前

司会の原稿は一字一句書き出して、ご遺族の方と葬儀社の担当者に目を通してもらい葬儀司会を行いましょう。

折り鶴を使った無宗教式の司会の流れ

1、《着席案内》

「ご参列の皆様、本日は故◯◯様のお別れの会にお越しくださいまして誠にありがとうございます。間も無く開式時刻でございます。皆様にはご着席をお願いいたします」

2、《開式案内》

「お集まりの皆様、本日は誠にありがとうございます。ただいまより、故◯◯様のお別れの会を始めさせていただきます。進行は喪主△△様の友人、わたくし□□が勤めさせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。」

3、《お別れの会の説明》

「親しい方々でゆっくりと故人をお送りしたいとの思いから、本日はお別れの会という形で葬儀式を執り行うことになりました。どうぞたくさんの思い出を皆様でお話いただきたいと思います。式場に流れます音楽も故人と奥様の大好きな曲を選びました。その音楽にも耳を傾けながら、お別れの時間をお過ごしいただきたいと思います」

4、《折り鶴の儀式》

「皆様のお手元に折り紙をお届けいたします。どうぞ故〇〇様へ向けてのメッセージをお書きいただき、折り鶴を折ってください。お名前をお呼びいたしますので、順番に献花台へおたむけください。◇◇様、××様・・・」

5、《弔辞》

「ここで、〇〇様より故人へのお別れの言葉をいただきます」

※無宗教式だと時間に余裕があるので、何人かの人にご挨拶いただけます。

6、《弔電代読》

「ここで△△様より、故人へのお別れのお言葉をいただきます。」

7、《棺への献花、お別れ》

「皆様には故人のお近くへお進みください。これよりお棺にてのお別れとなります。お花や先ほどの折り鶴をどうぞ、故人様お近くへおたむけください。」

8、《ナレーション(可能であれば)》:例

「故〇〇様は奥様と旅行に行かれるのが大好きでした。日本全国をドライブしながら名所を周り、たくさんの写真にその風景や思い出を残していかれました。病に附されてからもその辛さを微塵も見せず明るく振る舞い、次の旅の行き先を奥様といつも楽しそうに、ご相談されていたそうです。ご祭壇のお写真は九州を旅行された時の一枚です。たくさんの思い出と優しさをここにお集まりの皆様の心に残していかれた故〇〇様。そのお人柄で皆様にとても愛されていた方でございました。どうぞ皆様には、お花や折り鶴にお別れの気持ちを添えておそなえください。」

※故人と親しかった方々、お身内の方にお話をお聞きするとナレーションを作りやすいと思います。

9、《出棺(式場外、霊柩車へと棺を運ぶ)》

「出棺のお時間になりましたので、お棺を閉じさせていただきます。どうぞお手を合わせてください」

「霊柩車近くへご移動をお願いいたします。」

※霊柩車の扉が閉まるのを見守ります。

「これより◯◯斎場へご出棺となります。ご親族の方にはお車のご準備をお願いいたします。お時間のあります方はご一緒にご移動お願いいたします。」

10、《霊柩車が出発する》
「故〇〇様 ご出棺でございます」

無宗教式でとても重要なのが音楽です。故人の好きだった音楽や静かで優しい雰囲気の音楽を流し雰囲気を作ることが大切です。

司会者が音楽を自らセレクトしていっても良いですし、ご遺族に聞いて故人の好きだった曲をかけてもいいと思います。

著作権の問題もあるので葬儀社の方に確認してみてください。

葬儀司会をする上で注意すべき点

葬儀司会をする上で、注意すべき3点!

  1. 故人の名前を間違えないこと、人の名前を間違えないこと
  2. 忌み言葉を使わないこと
  3. 出棺時間を把握しておくこと

この3点を注意すれば、葬儀司会として仕事を完遂させられます。

故人・人の名前を間違わない

葬儀司会にとって「故人の名前を間違えること」は、非常に失礼なことです。

よくあるのが喪主と故人の名前を言い間違えるのでプロの司会者は、必ず「故◯◯様」と書いた紙を司会台の目につく場所に貼ります。

人の名前については、ふりがなを必ず確認して原稿にカナを打つようにしましょう。

弔電のお名前も間違えないようにお葬式前に喪主や親族に確認するようにします。

葬儀前の喪主・葬儀社との打合せでは、故人・人の名前を原稿を見せながらしっかりとチェックしてもらいます。

忌み言葉を使わない

お葬式では、不幸が続くことを連想さえる重ね言葉などを“忌み言葉”として使用を避けます。

葬儀司会のマナーと言うよりは、お葬式に関わる全ての人間が気を付けるべき言葉と言えるでしょう。

例:重ね重ね、たびたび、常づね、かえすがえす、など

原稿が完成したら、忌み言葉が使われていないことを確認することが大切です。

出棺時間を把握しておく

葬儀司会は、葬儀の進行役です。

火葬場のある斎場へ霊柩車を出発させる時間が決まっているので、出発時間に合わせるように進行を行います。

葬儀の時間は、参列者の香典の長さによって決まって来ます。

早くなるようでしたら弔電の代読数を増やし、間を上手く使い調節していきます。

遅くなるようでしたら弔電の代読数を減らし、お別れの時間を短く、テンポよく進行させます。

事前の葬儀社との打ち合わせ時に、時間配分を確認しておくことを忘れないようにしましょう。

まとめ

親戚・友人が葬儀の司会進行をする場合は、プロと違うので完璧に行うのは無理です。

それでも親戚・友人に司会を依頼するのは強い思いがあるからこそ。

ご遺族は故人を温かく送り出したいという思いでいっぱいです。

その気持ちを組んで精一杯務めることが、故人にとってはご供養にご遺族にとっては慰めになることでしょう。

大変なお役目で緊張するかと思いますがあまり身構えず、一字一句原稿に起こし読み上げると失敗も少なく済みます。

ご遺族や葬儀社の方と相談してより良いお式となりますよう心からお祈りしています。