葬儀の費用

葬儀・法事のお布施の相場はいくら?お坊さんの頼み方はどうしたらいい?

日本全体の7〜9割を占めるといわれている仏式の葬儀や法事。その際に必ず必要となるもののひとつに、お坊さんにお渡しする「お布施」があります。

葬儀や法事を控えている方で、「お布施にいくら包めば良いか」という悩みに直面されいる方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、実はあまり知られていない「お布施」の本来の意味や相場をはじめ、お布施の費用をおさえる方法について詳しく解説しています。

また、お坊さんの手配に失敗した筆者の経験もお伝えしています。これからお坊さんの手配を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

お布施とは?

まず、「お布施」とは何なのでしょうか。

お坊さんの読経などに対する謝礼や対価という認識を持っている方も多くいらっしゃるかと思いますが、実はそうではないのです。かくいう私も、かつてお布施のことを「お坊さんへのお礼」と思っていました。

お布施の本来の意味(役割)は、お寺様に法施(ほうせ・ほっせ)を頂き、法施に対し施すことです。読経等をしてくださったお坊さんを通してお布施をご本尊に捧げると、それをもとに寺院は維持・活動を行うことができる。そして、それはご本尊をお守りすることであり、故人の供養を行うことにもなります。

つまり、お布施というのは寺院や霊園の活動を維持するためにお供えするものであるため、金額に決まりはないのです。

しかし葬儀や法事(法要)の際にお坊さんに渡すものですので、一般的にはその中に読経料、戒名料、御膳料、お車代も含まれることが多いです。
また、お布施をお渡しする際の封筒の表書きは、必ず「御布施」と記入する必要があります。

お布施が必要なタイミングはいつ?

お坊さん(僧侶)にお渡しするお布施は、葬儀(通夜、告別式)の時だけではありません。

葬儀後の四十九日や年忌法要など、各法事のタイミングで準備が必要となります。下記に一覧をまとめました。

・葬儀(通夜・告別式)
・初七日、二十七日
・四十九日
・納骨法要
・百箇日法要
・新盆(初盆)、お盆
・お彼岸
・一周忌
・三周忌以降の年忌法要

上記以外にも宗派や地域などによって違いはありますが、大まかなところは把握できたかと思います。

お布施に相場はある?

お布施の金額については、人によってお金に対する価値観が違いますので、各々の門徒・檀家ができる範囲のお布施で良いとされています。
しかし、決まった金額はないとはいっても、目安となる金額として相場(平均)は知っておきたいですよね。

葬儀と法事のそれぞれで、どの程度の相場となっているのか調べてみました。
葬儀のお布施は特に高額となる傾向にありますが、それ以外の法事(法要)の内容によってお布施の相場は異なってきます。

葬儀(通夜・告別式)のお布施の相場

全国のお布施の相場は以下の通りです。

北海道、東北地方 15万円
関東地方 20〜35万円
関西地方 20万円
中国地方、四国地方、九州地方 15万円

一般的な葬儀におけるお布施の相場は、20~50万円となっており、この金額には読経料などが含まれます。地域や宗派によっては、お車代などを別途お渡しすることもあります。

複数のお坊さんにお願いした場合などは、上記よりも多くお布施を包みます。また、お通夜を行わない場合は約15~25万円、火葬だけの場合(直葬)は約5~15万円が相場となっています。

また、ここで注意しなければいけないのは、「戒名料」は上記のお布施の金額に含まれていないということです。戒名料については後ほど詳しく説明します。

法事(法要)のお布施の相場

葬儀後の各法事において、お布施の相場は下記の通りです。

四十九日 3〜5万円(納骨法要を含む場合3〜10万円)
納骨式 1〜5万円
一周忌 3〜5万円
三回忌 1〜5万円
七回忌 1〜5万円

一周忌以降の法要については、上記のお布施の相場に加えてお車代や、僧侶が会食を辞退された場合の御膳料を、各5千〜1万円ほどお渡しすることがあります。

いずれも宗派や地域によって金額は異なることがあります。あくまでも目安として捉えておき、各自可能な範囲でお包みしましょう。

お布施の金額が高くなる場合

お布施の金額相場について、だいたい把握できたと思います。しかし、場合によってはお布施の金額がかなり高額になることがあります。

では、それは一体どういった場合なのでしょうか。

戒名料によってお布施の金額は大きく変わる

先ほどお伝えしたお布施の相場には、戒名料は含まれていません。
戒名料は、その位によって金額が異なるため、どの位の戒名をつけてもらうかによってお布施の金額が大きく変動することがあります。

戒名料はおよそ30万円からとなっています。位の高い戒名を頼むと、100万円以上の戒名料がかかる場合もあります。一番多くつけられている戒名の平均は約30〜50万円程となっています。

宗派によるお布施金額の違い

宗派によって戒名料に大きく差が出ることがあり、そのため最終的なお布施の金額が変わることがあります。また、同じ宗派でも地域によって違いがあることもあります。
宗派によって戒名料の違いが出る例として、浄土真宗については戒名ではなく法名といい、戒名料は必要がありません。葬儀を頼めば法名がいただけます。位の高い法名が欲しい場合は院号をつけていただけますので、葬儀社か菩提寺に確認してみましょう。

お坊さんはどうやって頼めばいい?

ここまでお布施についての説明をしてきましたが、「そもそもお坊さんをどうやって頼めばいいのか」という疑問を持っている方もいらっしゃると思います。

この記事を呼んでくださっているあなたが、すでに檀家になっているのであれば、檀那寺や菩提寺のお坊さんにお願いするのが一般的です。
ですが、檀家ではない方や、檀那寺や菩提寺が遠方などの事情がある場合には、どうやってお坊さんを頼んだら良いのでしょうか。

筆者が体験した良くないお坊さんの例

先日私は祖父を亡くしました。

私の家は檀家ではなく、檀那寺や菩提寺も無かったため、曾祖母の代に一度だけお付き合いがあったという薄い繋がりのお寺をたまたま見つけ、そちらのお坊さんに来てもらうことにしました。

四十九日の際に来たお坊さんの対応はとても酷いものでした。
一家の名字をはじめ、遺族の名前を読み間違えることもしばしばありました。葬儀では長く感じていた読経も(葬儀の時は葬儀社が手配したお坊さんでした)、ほんの数分で切り上げてしまうなど、素人が見ても明らかに手抜きと分かる対応をされました。

お布施は事前に用意してしまっていたため、高額な金額をお渡ししましたが、私たち遺族の心には嫌な思い出だけが残る悲しい出来事となりました。

安心してお坊さんを頼みたい方へ

そんな悲しい体験をした後、「お坊さん便」というサービスを見つけました。

「お坊さん便」のホームページを見てみると、全国でお坊さんの手配依頼ができるとともに、金額設定は明確にされていて、特に希望しなければ来て頂いたお坊さんとは1回きりのお付き合いであると記載されています。

私のような経験をしないためにも、もしお坊さんの手配でお困りの方がいらっしゃれば、資料請求だけしてみるのも良いかと思います。

お坊さん便の評判と口コミを徹底調査!メリット・デメリットも解説

お布施の渡し方

お坊さん(僧侶)にお布施をお渡しする方法についてもあまり知られていない事柄のひとつです。

お布施の正式な渡し方は、お盆に載せてお盆ごとお渡しする方法です。

お盆の用意が難しい場合は、袱紗で包んで袱紗ごとお渡ししても大丈夫ですが、封筒を手渡しすることはマナー違反となりますので注意しましょう。

お布施の表書きは、奉書紙に「お布施」「御布施」と書きます。下の方には喪主の名前か、一家の名字を「□□家」という形で記入します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでの内容のポイントを以下の3つにまとめました。

  • 葬儀のお布施の相場は地域や宗派によるが、15〜20万円程度のところが多く、戒名料で大きく差が開くことがある
  • 法事の際はそれぞれ包む金額の相場に違いがあり、お車代などが別途かかることがある
  • 菩提寺や檀那寺がない方は、「お坊さん紹介サービス」を利用してみるのも良い

お布施の直接的な意味合いは、檀那寺などへの貢献ですが、それは廻りまわれば故人への供養の気持ちを表すものです。

もちろん無理をして高額な金額を包む必要はありませんが、そのことを頭の片隅においておくことができれば、私のように何かあった時でも、「損した」などという気持ちではなく、温かい気持ちでいられるかもしれませんね。

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ゆかべる
最近 祖母と祖父を続けて亡くしました。大切な人を失う気持ちはまだ鮮明なまま、そして葬儀の大切さを肌で感じています。誰にでもいずれ訪れるお別れのとき。皆さんが後悔しないためにも、日々リサーチを重ねて有益な情報をお伝えしたいと思っています。他にも海外テーマパークに関するブログを運営しています。
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