葬儀のマナー

【法事お布施のマナー】お布施の準備から渡し方・タイミングまでまとめ!

法事・法要の際に、お布施と呼ばれるお金をお経をあげてくれた僧侶の方にお渡しします。

法事・法要のお布施は、お布施を入れる封筒の書き方やお布施の渡し方など昔から決まりがあることをご存知ですか?

法事を執り行ったことがないと、お布施のマナーって分からないですよね。

お布施のマナーを知らないといざ法事の時に恥ずかしい思いをするのもイヤですね。

今回は、法事・法要の際のお布施マナーとして、法事でのお布施の準備からお布施を渡すタイミング、渡し方などまとめました。

ぜひ、参考になさってください。

お布施の準備

 

最初に、お布施で準備しなければならない物をご紹介します。
コンビニですぐに買えるもの、事前に準備しておいた方がよいものの両方あります。

まず、お布施ってそもそもどのようなものでしょうか?

法事のお布施とは

お布施とは、僧侶の方にご先祖様を供養するためのお経をあげていただいたお礼として渡す謝礼です。

お寺側からすると、読経などに対する対価ではなく、お気持ちやお礼という位置づけであるのも特徴です。

通常、お布施の金額は定められていないため遺族側が「感謝の気持ち」を金額にしてお渡しします。

僧侶の方や仏様に対して真心から感謝する気持ちを込めて渡すことが大切です。

とは言っても、だいたいどれくらいの金額を入れるべきなのか?非常識な行動だと思われないためにも、お布施の金額相場も気になりますよね。

お布施の金額相場については、関連記事をご覧ください。

必要なもの

お布施は袱紗(ふくさ)に包んで持っていき、僧侶の方に渡す際にはお盆や袱紗(ふくさ)の上にお布施を載せてお渡しします。

そのために必要なものは、下記の5点です。

①お布施袋(封筒)
②黒筆
③新札
④袱紗(ふくさ)
⑤お盆(切手盆)

この中で、④袱紗(ふくさ)と⑤お盆は事前に用意しておいた方が良い品物です。
その他の、①お布施袋、②黒筆は、特にこだわりがなければコンビニでも購入可能です。

以下で一つずつご紹介します。

お布施袋(封筒)

法事・法要で使用するお布施を入れる袋は、コンビニや文房具店で売られている、「御布施」と印刷された封筒が簡単に入手できて一般的です。
また、郵便番号欄がない白封筒に、黒筆で「御布施」と書いても問題はありません。

ここで、水引は必要なの?という疑問が出てきますね。

そもそも水引とは、紙をくるくるとした紙縒り(こより)の状態にしたものに糊を引いて固められた飾り紐のことをいいます。
お布施の場合には一般的には水引なしで良いとされています。

ですが、地域によっては風習が違う場合もあり、お布施に水引がいる場合もありますので事前にお布施に水引が必要どうかは法事を行うお寺などに確認することをオススメします。

お布施の封筒(袋)の書き方

では、お布施の封筒(袋)には、何をどのように書いたらよいのでしょうか?
お布施の封筒(袋)の書き方にもマナーがあります。

名前の書き方(表書き)

お布施袋の表書きは、漢字で上部に「御布施」と書きます。コンビニで「御布施」と印刷された封筒を使用する場合は、書く必要はありません。

そして、お布施の下部の真ん中に、施主か喪主の家名「〇〇家(例:田中家)」
を書きます。
または、施主か喪主の「フルネーム(例:田中一郎)」を書きます。

お布施の表書きは薄墨ではなく、通常の黒墨の筆で書きます。薄墨を使用するのは不幸があった場合ですので、法事ではお布施を渡すお寺に不幸があったわけではないので黒墨を使用します。

なお、お布施以外に、交通費である「お車料」や、宴席代である「お膳料」を渡す場合は、郵便番号欄がない白封筒に、黒筆でそれぞれ「御車料」「御膳料」と記してください。

裏面の書き方

裏面に、「住所・氏名や電話番号・金額」を書いておけば、よりお寺に親切で丁寧です。
なお、封筒に中袋がある場合、金額は中袋に書くようにしてください。

金額を書く際にもマナーがあります。下記で詳細を説明します。

数字の書き方

お布施に書く金額はお布施封筒に中袋がある場合、中袋に書くようにしてください。
中袋がない場合はお布施封筒の裏側に記入しましょう。

金額を縦書きする際は、算用数字(1、2、3)ではなく、以下に示すような漢数字(壱、弐、参)で書きます。
さらに数字の頭に「金~」、最後に「~圓也」を入れます。数字の頭と最後に文字を書く理由は、改ざん防止のためです。

記入例

10,000円⇒金壱萬圓也
30,000円⇒金参萬圓也
35,000円⇒金参萬伍阡圓也
50,000円⇒金伍萬圓也、または金五萬圓也
100,000円⇒金壱拾萬圓也

横書きの場合には、算用数字で書きます。
例えばお布施が3万円だった場合は「30,000円」という風に書きましょう。

また、お店で買った封筒によっては、金額を記入する欄があらかじめ印刷されていることもありますので、その場合は欄に書き込んでください

封筒へのお札の入れ方・向き

お布施のお金は、新札を使用するようにしましょう。
全てのお札を同じ方向に揃えて、お布施袋(封筒)に入れます。
入れ方にもマナーがあります。

法事でのお布施のお札の向きは、お札の肖像が印刷された面(表側)を封筒の表書きの方向にし、且つ肖像が印字されている側が封筒の口に近い方に来るように入れます。
お札を取り出すときに肖像画の顔が最初に見える向きになります。

これは慶事の入れ方であり、お布施を渡される側のお坊さん側にご不幸があったという理由で渡すわけではないため、これが正しい入れ方となります。

お布施の包み方

お布施マナーとして、お布施は袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持っていきます。

袱紗(ふくさ)とは

袱紗(ふくさ)は、進物や祝儀袋、不祝儀袋といった金封を包むための布のことをいいます。
金封などを袱紗(ふくさ)に包むのは、先方の気持ちを考え、礼節を重んじていますという心遣いをしている、ということを表すためです。また、金封の袋の水引がくずれたり汚れたりするのを防ぐ実用的な役割もあります。

デパートや百貨店、大型スーパーのフォーマルスーツ売り場や、東急ハンズや大型の文房具店、100円ショップ、ドンキホーテで購入できます。最近は、Amazonなどインターネットでも簡単に購入できます。
大体のお値段は、安いもので数百円くらいから高いもので5000円超えのものもあります。

袱紗(ふくさ)の種類

正式の形の袱紗(ふくさ)は四角く、絹や縮緬などの素材でできた布で、開くと正方形になります。

略式の袱紗(ふくさ)として、爪が付いたもの(爪付き袱紗)や、台が付いたもの(台付袱紗)などもあります。

台付き袱紗(ふくさ)は、切手盆を持参せずとも、袱紗(ふくさ)に台を取り付けて持参できる袱紗(ふくさ)です。台は取り外しができるようになっていることが多く、慶弔両用で使えることも多いです。

もう1つの略式の袱紗(ふくさ)として、金封タイプのもの(金封袱紗)があります。
金封を挟み入れて使える財布型、封筒型になっていて、折りたたむ手間がいらず便利です。

袱紗の色

おススメの色は、紫色です。慶事も弔事も両方使える色なので、初めて袱紗(ふくさ)を持つ人は、紫色が一枚あると便利です。

袱紗は、慶事と弔事とでは、使用する色が異なります。慶事は基本的に赤やピンクといった暖色系を用います。
一方で弔事の場合は、紺、深緑、灰緑、緑、うぐいす、灰青、グレーなど寒色系を使用します。

袱紗の包み方

袱紗は、葬式などの弔事と、慶事では包み方が異なります。

法事は弔事ではないですが、弔事と同じ包み方をします。
葬儀などの弔事では、お布施袋を袱紗の中央よりやや右に寄せて置きます。
右→下→上→左の順にたたみ、右にはみ出た三角をもう一度折り返します。

お布施を渡す際に使うお盆

お布施は直接手から僧侶の方に渡すのはマナー違反です。お布施はお盆の上に載せてからお渡しするのがマナーです。

この時に、お布施を載せるお盆を、「切手盆(きってぼん)」と言います。
切手盆とは、ご祝儀やお布施などをお渡しするときに使う、冠婚葬祭用の小さなお盆のことをいいます。
24cm✕17cm程度(8号サイズ)の大きさがもっとも一般的なサイズです。

この切手盆が無い場合は、袱紗(ふくさ)の上にお布施を載せてお渡ししても構いません。
ですが、特にご自宅で法事を行う場合には、事前に切手盆を用意しておきましょう。

購入可能な場所は、仏壇店などの専門店、100円ショップやホームセンターです。また、Amazonなどインターネットでも簡単に購入できます。
安いもので1000円弱のものから、高いものだと5000円以上の値段のものまであります。

お布施のマナー

お布施を渡すタイミングと渡し方にもマナーがあります。僧侶の方へ失礼のないようにお渡ししたいですね。

法事でお布施を渡すタイミング

法事でお布施を渡すタイミングとして一般的なのは、法事が終わって僧侶の方がお帰りになる時間です。
また、もし法事の前にご挨拶がある程度ゆっくり出来る時間がありそうであれば、そのご挨拶のときにお渡ししても構いません。

いくらお布施を渡すにしてもタイミングを誤れば、渡す側も渡される僧侶の方の側もあまり良い気持ちにはならないため、渡すタイミングも大切です。

渡すタイミングはお寺や地域によって違うこともあります。よく分からない場合は事前に詳しい親族や知人へ相談したり、直接お寺へ問い合わせたりしても失礼にはあたりませんので、相談するのもよいですね。

お布施の渡し方(言葉も紹介)

続いて、お布施の渡し方について説明します。

最初に、袱紗(ふくさ)からお布施を出して、お布施の封筒に書かれている表書き(「お布施」もしくは「御布施」)の向きを僧侶の方から見やすい向きにして、切手盆の上か、袱紗の上に載せます。

そして、お盆の場合は自分側の左端、右端を持ち、僧侶の方に差し出して、お布施だけをお渡しします。

法要が始まる前にお渡しする場合は、以下のような言葉を添えてお渡しします。
「本日は、◯◯の法要、よろしくお願いいたします。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください。」(◯◯には、故人の名前)

法要が終わった後にお渡しする場合は、以下のような言葉を添えます。
「本日は、◯◯の法要に際し、お心のこもったお勤めをして頂きありがとうございました。些少ではございますが、これはお礼でございます。どうぞお納めください。」

なお、僧侶の方の交通費にあたる「お車代」や、法事後の会食に参加できない場合に渡す「御膳料」がある場合は、「御布施」を一番上にして3つの封筒を重ねてお渡しするのが一般的です。

【まとめ】法事のお布施について

今回、法事の際のお布施の準備から渡し方まで詳しく見てきました。

お布施は、僧侶の方への感謝を伝えるお礼であり、法事での、封筒の書き方、お札の入れ方、お布施の包み方、渡すタイミング、渡し方など、色々マナーがありました。

お布施のマナーは一度確認しておかないと、何か失礼はないかと不安ですよね。

今回のまとめ記事でぜひ不安を払拭して、法事・法要の際に、お寺の僧侶の方へ礼節を重んじながら気持ちよく感謝をお伝えしてくださいね。

ABOUT ME
しま
しま
2児のママライターです。最近、身近な人の病気が見つかり、しばらく縁が無いと思っていた葬儀や終活というワードが身近に感じています。いざというときに困らない葬儀情報、後悔しないための終活情報などなど、分かりやすくお伝えしたいです。
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