葬儀の費用

「お坊さん便」の戒名料金は安い?対応宗派と葬儀や法事・法要の費用

核家族化やライフスタイル・宗教観の多様化によって、従来のようなお寺との付き合いをしている方は年々減少しています。菩提寺がない方、実家にあっても宗派が分からないなど、あまり寺院を身近に感じられないのが正直なところかも知れませんね。

近年では檀家をやめて墓じまいをする方、葬儀でも宗教儀礼を行わずに済ませる直葬スタイルや戒名をつけないという選択をする方も増えています。しかし、大切な家族の葬儀を行う時に、

  • 故人の冥福を祈ってお経をあげてもらいたい
  • 故人の旅立ちに戒名をつけてもらいたい

と考える方は少なくありません。

そんな時代の声に応えてくれる「お坊さん便」が注目を浴びています。

テレビやインターネットでも話題になった「お坊さん便」は、いわゆる派遣型僧侶出張サービスです。今回は「お坊さん便」で、戒名をお願いする場合の対応宗派や料金、葬儀・法事などの法要を依頼する際の費用、メリットや注意点についてご紹介していきます。

「お坊さん便」とは

「お坊さん便」とは、葬儀や法事の際に読経したり、戒名授与をしてくれる僧侶を派遣してくれるサービスです。

運営しているのは「株式会社よりそう」

「お坊さん便」を運営しているのは、株式会社よりそう(旧:株式会社みんれび)です。

株式会社よりそうは、葬儀全般に関わる「エンディング事業」を展開している会社です。終活ブランドである「よりそう」では、事前準備から葬儀の定額プラン・僧侶派遣サービス・葬儀社を紹介する無料相談窓口まで、幅広い角度からより良い終活をサポートするサービスを提供しています。

お坊さん便は定額の僧侶手配サービス

「お坊さん便」は2013年にサービスをスタートしました。

菩提寺を持たない方は、葬儀の際に葬儀社が提携している寺院を紹介されお願いするのが一般的ですが、お坊さん便は仲介会社を通して直接僧侶にお願いするため低価格なサービスを実現しています。

お布施はもちろんお車代や御膳料・心づけまでを含めた追加なしの定額料金なので費用が明瞭で、その都度ごとのお付き合いのため檀家になる必要もありません。

「お坊さん便」の戒名|対応している宗派

「戒名」とは仏の世界での故人の名前です。戒名を授与されることで仏の世界に入ることを許され、仏門に入った証となります。仏教のほとんどの宗派では戒名と言いますが、浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」と呼ばれます。

「お坊さん便」の戒名サービスで対応している宗派の一覧はこちらです。

浄土真宗(本願寺派・大谷派)・日蓮宗・浄土宗・臨済宗・曹洞宗・真言宗・天台宗など。宗派不問にも対応しています。

「お坊さん便」の戒名料金は安い?相場と比較

「お坊さん便」の戒名料金は、菩提寺の僧侶にお願いする戒名料金と比べて本当に安いのでしょうか?具体的に一般的な寺院の僧侶にお願いした場合の戒名料の相場と比較してみます!

一般的な戒名料の相場は?

戒名には宗派ごとにランクがあり、そのランクが高いほど戒名料金も高くなります。一般的な人の戒名には「信士・信女、院信士・院信女」が付けられます。

寺院の僧侶に依頼した場合の戒名料の相場は20〜100万円までと幅が広すぎ、もはや相場とは言えません!菩提寺がある場合、先祖代々の風習で大まかな相場があるため祖父母や親戚に確認して金額を決めます。中には寺院が決めた金額を提示されお布施としてお渡しするところもあります。

「お坊さん便」の戒名料金は破格!相場と比較

一方で「お坊さん便」の戒名料金はかなり低価格の定額なので、いくらお布施を包むべき?などと悩む必要はありません。一般的な戒名料と比較してみましょう。

宗派 一般的な戒名料(全国の相場) 「お坊さん便」の戒名料
天台宗・真言宗
浄土宗・臨済宗
曹洞宗
宗派不問
院居士・院大姉 100万円〜
居士・大姉 50〜60万円
信士・信姉 30〜40万円
院居士・院大姉 20万円
居士・大姉 6万円
信士・信姉 2万円
浄土真宗 院釋・院釋尼 50万円〜
釋・釋尼 20万円〜
院釋・院釋尼 16万円
釋・釋尼 2万円
日蓮宗 院居士・院大姉 100万円〜
院日信士・院日信女 80万円〜
院信士・院信女 50万円〜
信士・信女 30万円〜
院居士・院大姉 20万円
院日信士・院日信女 16万円
院信士・院信女 6万円
信士・信女 2万円

このように、「お坊さん便」の戒名料は一般的な寺院にお願いするよりも5分の1〜10分の1の金額となり、破格の安さだと言えます。

「お坊さん便」戒名以外の提供サービスと料金

「お坊さん便」では、葬儀や法事での読経や、法要を執り行う僧侶を定額で派遣してもらえます。ここでは「お坊さん便」を利用する際の料金について、サービスごとにご紹介します。

葬儀の料金

葬儀での読経・法要の執り行いに関しては、その葬儀形式によって料金が設定されています。一番安い火葬式は35,000円です。続く一日葬が 65,000円、家族葬と一般葬は同額で140,000円となっています。

日本消費者協会の第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書(2017年)によると、お布施の全国平均額は47.3万円と言われていますので「お坊さん便」の料金設定がいかに格安か分かりますね。

葬儀の形式 お坊さん便の料金 サービス内容
火葬式 35,000円 火葬場の炉前での読経
一日葬 65,000円 告別式・火葬場での読経(1日)
家族葬
一般葬
140,000円 通夜・告別式・火葬場・初七日法要での読経(2日)

また、お坊さん便」の葬儀利用者の約80%の方が同時に戒名授与(2万円〜)を依頼していますその場合、

  • 火葬式:55,000円〜
  • 一日葬: 85,000円〜
  • 家族葬・一般葬:160,000円〜

となりますが、それでも相場と比べてとても安く済むことが分かります。

法事・法要の料金

年忌法要をはじめとした法事・法要の基本料金は45,000円ですが、初めて「お坊さん便」を利用する方は、初回特典として10,000円の割引サービスを受けられます。

つまり、以下のどの法事・法要を選んでも、初めての利用ならば利用料金は35,000円になるため大変お得に利用できます!

年忌法要

四十九日、初盆・新盆、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌

仏壇や位牌を買った時・処分する時

開眼・閉眼供養

お骨をお墓に納める時

納骨法要

お盆・お彼岸での読経

毎年のお盆や春夏のお彼岸に行う読経

「お坊さん便」はAmazonに出品して話題に

「お坊さん便」では、2015年から僧侶派遣サービスを「法事法要手配チケット」としてネット通販大手のAmazon(アマゾン)に出品しています。このことで仏教界から「宗教行為に値段をつけるのは良くない!」と批判の声があがり、当時話題になりました。

ちなみに、他のネット通販ではYahoo(ヤフー)ショッピングでも「お坊さん便」の「法事法要手配チケット」の取り扱いがあります。楽天市場での取り扱いはありません。

戒名だけを依頼する「戒名授与手配チケット」もある

Amazon経由の「お坊さん便」は、戒名だけを依頼できる「戒名授与手配チケット」(20,000円)もあります。

法事・法要を行う「法事法要手配チケット」は、法事の場所の移動の有無、戒名の有無によって自由にカスタムできる料金体系になっています。

  • 戒名だけを依頼できる「戒名授与手配チケット」20,000円
  • 法事・法要を行う「法事法要手配チケット」45,000円〜75,000円

Amazonの「お坊さん便」を利用した人の声

Amazonの「お坊さん便」を実際に利用した方はどんな感想を持っているのでしょうか?Amazonのレビューから考えてみましょう。

受付から戒名授与まで親切な対応でした。
お支払額が利用しやすいものだったので、正直なところ「ものは試し」と思って申込みしました。しかし故人の人柄を偲ばせる心のこもった戒名でした。遺族としては大満足でいい供養ができました。ありがとうございました。

(引用:Amazon.co.jp 「戒名手配チケット」利用者のレビューより)

 

先日 父の一周忌をお願いしました。
わざわざ隣の県から来て頂き お経と説法を頂きました。家族共々とてもありがたく思い また利用したいと思いました。ありがとうございました。

(引用:Amazon.co.jp 「法事・法要手配チケット」利用者のレビューより)

実際に利用したことのある方のレビューでは、概ね満足している方が多いようです。

中には、「支払い方法がお坊さんに伝わっておらず、直接請求されて戸惑った」や「事前に電話連絡をとっていたお坊さんが来られなくなり、急遽違うお坊さんが来た」などの声もありました。こうした行き違いが起きることもあるようですが、大きな契約違反があるようなことはないようなので安心して利用できますね。

「お坊さん便」に直接依頼するのがおすすめ!

Amazon経由の「お坊さん便」では法事法要は頼めますが、葬儀へのお坊さん派遣ができません。戒名をつけて頂いたり、四十九日法要などの法事をお願いするのは、葬儀をお願いする僧侶に同時に依頼するのが一般的だと思います。

もし、お坊さん便で戒名を依頼したい、法事の法要をお願いしたい、と考えている方は葬儀の時点で「お坊さん便」の公式サイトから依頼することをおすすめします!

また、Amazon経由の「お坊さん便」の戒名授与チケットは選べる戒名が限定されます。「信士・信女」「釋・釋尼」から選ぶことになりますので、それ以外の戒名を検討している方は「お坊さん便」公式サイトへ直接依頼しましょう。

※(→リンク「お坊さん便」公式サイトへ)

「お坊さん便」を利用するメリットと注意点

お坊さんを利用するメリットにはどんなことがあるのでしょうか。気をつけたい注意点と共に見ていきましょう。

「お坊さん便」のメリット

菩提寺がなくてもお坊さんを探せる

最近では様々な理由から菩提寺を持たず、お寺とのお付き合いがない方が多くなっています。しかし「お坊さん便」に依頼することで、菩提寺のない方も葬儀や法事の法要、戒名授与を受けられます。

お布施が相場より安い

お布施の全国平均額は47.3万円*と言われていますが「お坊さん便」で葬儀の依頼すると35,000円〜16万円で済みます。

* 第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書/日本消費者協会(2017年)より

お付き合いは一度きり檀家にならなくて良い

「お坊さん便」なら、その都度ごとのお付き合いなので、檀家になるよう勧められたりすることもありません。

希望の日時・場所を指定できる

菩提寺の僧侶にお願いするとこちらの都合の良い日にしてもらえるとは限りませんが、「お坊さん便」ならご自身や家族の予定に合わせて僧侶を派遣してもらえます。

万が一の時にも、違う僧侶を手配してもらえる

天候や交通の事情で当初予定していた僧侶が来られなくなってしまった場合でも、別の来られる状況の僧侶をすぐに手配してくれるので安心です。お寺に直接お願いした場合、こうした対応はできませんので「お坊さん便」ならではのメリットと言えます。

「お坊さん便」を利用する際の注意点

僧侶のスキルが一定でない

派遣される僧侶はベテランから駆け出しの若い方まで多様で、読経のスキルや説法の長さ・質が一定ではありません。そのため相性も含め、いわゆる当たりはずれがある可能性はありますね。僧侶を自由に選べないからこそ安く利用できるということを理解しておくことが大切です。

当日までどんなお坊さんが来るかわからないのが不安な点ですが、事前に電話連絡が入るので僧侶の雰囲気を掴みつつ、疑問などは聞いて解消しておきましょう。

地域によっては相場と変わらない場合もある

地域の風習やお寺の慣習によっては、お布施が「お坊さん便」の料金とそんなに変わらない、またはお布施のほうが安い場合もあります。しかし、菩提寺との付き合いは1回限りというわけにはいきませんから、檀家としての日頃のお布施も考慮して考えましょう。

同じお坊さんをリピートできるとは限らない

「お坊さん便」を利用して、良いお坊さんに来て頂いたからと次回またお願いしたくても指名ができず、確実にその方が来てくれるとは限りません。

滞在時間が短い

「お坊さん便」は低価格なため、読経や説法が簡易な内容になっていることがあります。時間的にも短くてありがたみを感じられない、と感じる方もいるようです。逆に、長時間の説法が苦手な方からは高評価を得ていますので、ここは個人差が出るところでしょう。

周囲の理解

信仰心の強い方や高齢の方からは「僧侶派遣サービス」という考え方自体に理解を得られない場合もあります。土壇場で揉めることがないよう慎重に選びましょう。

菩提寺があるとトラブルになることも

菩提寺のある方が「お坊さん便」を利用してしまうと、後からトラブルに発展してしまうことも!「お寺の墓から強制的に立ち退かされ、高額の待機費用を請求された」なんていうケースもあるので注意しましょう。

戒名も「お坊さん便」でつけてもらったものの、いざ埋葬する時にその戒名が使えず、また菩提寺につけてもらった、というケースもあります。

まとめ|「お坊さん便」の戒名料は相場よりも安い!

いかがでしたか?「お坊さん便」の戒名料や、葬儀や法事の法要の費用と詳しい内容についてご紹介してきました。今回の記事をまとめてみましょう。

「お坊さん便」の戒名や法要を依頼するメリットは…

  • 戒名料金が一般的な寺院にお願いした場合のお布施の相場と比べてとても安い。
  • 葬儀・法要の料金と合わせてもお布施より格段に安い。
  • 定額料金なので、お布施の金額に悩む必要がない。
  • 菩提寺のない方も依頼できて、檀家になる必要もなく気楽に頼める。
  • 自分たちの希望の日時・場所に来てもらえる。

「お坊さん便」はこんな人にオススメのサービスです。

  • 菩提寺はないが、故人に戒名をつけてあげたい
  • お寺との付き合いは大変だが、葬儀では宗教儀礼をしてあげたい
  • 戒名料や葬儀・法事の費用をなるべく抑えたい
  • お寺とのしがらみやお布施の金額に悩みたくない

現代は様々な理由で菩提寺がない方は多くいらっしゃいます。また、葬儀でたくさんの費用が掛かっているので、さらにお布施に大金を払うのが困難な方は少なくないでしょう。

「お坊さん便」を利用する際に、菩提寺や周囲の理解を得られないと大きなトラブルに発展することもあります。家族や親族に相談するなど、しっかり確認してから利用しましょう。

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40代在宅ワーママのともです。両親がはじめた終活をきっかけにお葬式について考え始めました。最近は新しい葬儀のかたちやお墓も多く、知るたびに驚いています。この記事でお葬式を考えるみなさんのお手伝いができたら嬉しいです。
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