友人にご不幸があった際、葬儀場が近くであれば葬儀に参列して弔問の意を伝えることも可能です。
しかし葬儀場が遠方であった場合、葬儀に参列することが出来ないことがあります。
そんな時は、葬儀に「弔電」を送りましょう。
“弔電”と言われて思いつくのは、昔からあるNTTの電報(D-MAIL)ですね。
しかし今は、インターネット・物流の発展により様々な会社が弔電サービスを行っています。
そんな電報業界シェア「No,1 NTT電報(D-MAIL)」と「No,2 ベリーカード(佐川急便グループ)」を比較していきます。
- 「NTT」と「ベリーカード」どちらを選べばいいのか分からない方
- それぞれの特徴(メリット、デメリット)を知りたい方
- 安い電報を送りたい方
【目次】
申込方法で決めろ!NTT( D-MAIL)とベリーカード

NTTか?ベリーカードか?電報会社を選ぶ基準は「申込方法」になります。
『申込方法の差』が、NTTとベリーカードとそれぞれの最大の特徴と言ってもよいでしょう。
- NTT:電話申込(115)、インターネット
- ベリーカード:インターネット
電話(115)申込なら“NTT”
電話でNTTの方との対話によって申込みたい方は、NTTで申込みましょう。
間違えが許されない弔電!知識を持ったNTTの方と対話しながら申込めるのは、安心感が違います。
私も若い時は、NTTでよく弔電を依頼しました。
こちらの状況を説明すると、弔電の種類、状況に合ったメッセージ、届ける時間などアドバイスを貰えます。
またNTTの方と対話しながら申込をすることで、受付が確実に受領されたことも安心に繋がります。
その代り後で詳しく記述しますがNTTの方が対応すると言うことは、人件費がかかるので弔電費用が高くなってしまいます。
- パソコン操作が苦手な方
- ネット申込に対して抵抗がある方
- 弔電についてアドバイスを受けたい方
ネット申込なら“ベリーカード”
ネット申込ができる方は、ベリーカードで申込みましょう。
ネット完結で24時間受付可能!また多彩な弔電種類が用意されているのであなたの弔意が伝えられ、そして電報が安く送れます。
弔電に安さを求めてはいけないのかもしれませんが、同じ予算内の弔電にしてもより質の良い物を送った方が喜ばれます。
- ネット申込ができる方
- とにかく安く弔電を送りたい方
- より質の良い弔電を送りたい方
弔電種類の比較
“NTT”と”ベリーカード”の比較表を作成しました。
NTT | ベリーカード | |
申込方法 | 電話(115):8時~19時 インターネット:24時間 |
インターネット:24時間 |
台紙の種類 | 37種類 | 29種類 |
例文集 | 109件 | 225件 |
一般的な料金 | 5,470円 | 1,920円 |
当日配達締切 | 19時締切 | 14時締切 |
支払方法 | 電話料金と一緒 クレジットカード ドコモ払い |
クレジットカード |
運営会社 | NTT | 佐川ヒューモニー (佐川急便グループ) |
弔電の台紙を比較
弔電の台紙の種類は、NTTが37種類・ベリーカードが29種類です。
NTTの台紙
NTTの台紙は、ピンからキリまで用意されています。
台紙(メッセージ料金別)は、シンプルな”悼”が0円となっており、最高額のブリザーブドフラワーで線香付の”ローズメモリアル”が16,000円となっております。
ベリーカードの台紙
ベリーカードは、一定水準以上の台紙が用意されています。
台紙(メッセージ料金込)は、一番安くても1,280円からで7種類用意され、最高額のプリザーブドフラワー”哀想”が5,000円です。
ベリーカードでは、弔電の他に1.5万円と2万円の「供花」も用意されています。
例文集の比較
弔電の例文集の種類は、NTTが109件・ベリーカードが225件となっております。
NTTの例文集
NTTは、下記の方に向けた例文集が用意されています。
- 共通
- 男性の方へ
- 女性の方へ
- 学校関係の方へ
- 会社関係の方へ
- お友達・恋人へ
- 親戚へ
- お線香付電報用
どの方に対しても使える”共通”例文集が66件で全例文集が109件と少なく、自分の弔意を伝える例文がない可能性があります。
そんな時は、若干例文をアレンジすればいいのですが、電話で対応すると確認などが大変になってしまいます。
もしアレンジを加えるのでしたらネットで申込みするのがよいのですが、ネット申込ならベリーカードで申込んだ方が良くなります。
ベリーカードの例文集
ベリーカードは、下記の方に向けた例文集が用意されています。
- 一般
- ご尊父・お父様
- ご母堂・お母様
- ご岳父
- ご丈母・ご岳母
- ご主人・奥様
- ご子息・ご令嬢・お孫
- ご祖父
- ご祖母
- 社長・会長
- 社葬
- キリスト教式
- 英文
どの方に対しても使える”一般”例文集が87件で全例文集が225件とNTTと比べて倍以上の例文集があり、自分の弔意を伝える例文集があることでしょう。
またベリーカードの例文集は、様々な方へのお悔やみの言葉が用意されていますので多様なシーンで例文を探せるのが嬉しいです。
費用・申込時間の比較
NTTとベリーカードの一般的な弔電費用は、
- NTT:5,470円
- ベリーカード:1,920円
NTTの弔電料金
NTTの弔電は、「台紙代」と「メッセージ代」の2構成で料金が決定します。
弔電の最低金額は、0円の台紙”悼”を選び・文字数25字で『700円』で発送できます。
しかし0円だからと言って台紙”悼”を選ぶのは、画像を見てしまうと気が引けてしまい一般的に3,000円以上の台紙を選ぶことになります。
また文字数も、25字だと差出人の情報(氏名・住所)を書いて終わりです。
「例文集の文字数」+「差出人の情報」を記入すると120文字程度でメッセージ料金が2,500円となります。
よってNTTの弔電は、台紙代とメッセージ代で約5,500円が一般的です。
ベリーカードの弔電料金
ベリーカードの弔電は、台紙代・メッセージ代・送料込みの「セット価格」です。
台紙を選べば、その料金で弔電を送ることが出来ます。
弔電の最低金額は、『1,280円』からとなっておりNTTと違いしっかりとした品質の台紙とメッセージを送ることが可能です。
ベリーカードの弔電は、1,920円の”追弔”が一番人気となっており確かな品質の弔電となっております。
弔電費用の差を考える
NTTとベリーカードの弔電料金が、倍以上も差があるのか!?
これは冒頭説明した通りNTTの電報申込には、「受付者」がいることが料金が高い要因となっています。
申込に際して人員を配置すればそれだけ人件費が膨れ上がります。
かたやベリーカードは、インターネット申込なので受付システムを構築してしまえばあとは自動で受付対応が可能となります。
また佐川急便グループという既存の流通システムがあることもコスト削減に繋がっています。
NTTは、昔ながらの受付者を配置して手厚いサービスを提供している分、割高になってしまっている実情があります。
5,000円で送れる弔電
弔電のイメージしやすいように、5,000円で送れる弔電を選んでみました。
メッセージは…
○○様のご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。
ご遺族皆様のお悲しみをお察し申しあげますとともに、
故人が安らかにご永眠されますようお祈りいたします。
東京都○○区○○1-1-1
田中 太郎
と98文字のメッセージを弔電として送ることとします。
NTTで弔電を送ると(5,000円)
メッセージの98文字の料金ですが、65文字まで1,420円で、残り33文字が90円×7セット=630円となりメッセージ代が2,050円となります。
残り3,000円で、台紙を選びます。下記の写真は、3,000円の七宝焼きプレートとなります。

合計:5,050円となります。
5,000円の予算には50円オーバーしてしまいますがご了承下さい。
ベリーカードで弔電を送ると(5,000円)
5,000円の予算となるとベリーカードでは最上級の”プリザーブドフラワー”となります。

弔電をブリザードフラワーで送ると祭壇に飾られるので遺族の方に喜ばれます。
NTTとベリーカードで、5,000円で送られる弔電を観ました。
NTTだと予算的にギリギリ送れる感じですが、ベリーカードだと最上級の「プリザーブドフラワー」で送ることが可能となります。
当日配達締切ので比較
お葬式の情報を聞いたのが遅く当日弔電の手配をしなくれはいけない場合があります。
そんな当日配達の締切を、NTTとベリーカードで比較してみました。
NTTの当日配達締切
NTTの場合、19時までに申込めば当日配達が可能です。
お葬式の情報を聞いたのがお通夜直前でも、当日の弔電配達ができます。
ベリーカードの当日配達締切
ベリーカードの場合、14時までの申込で当日配達が可能です。
NTTと比べると5時間と大きな差がありますが、そこまでお葬式の情報が遅れると言うこともないので当日配達締切は、それほど重要な選定材料にならないでしょう。
弔電費用の支払方法
弔電費用の支払い方法についてNTTとベリーカードには、大きな差があります。
NTTの場合
NTTには、「固定電話の支払い」と「NTTドコモの支払い」と既存の支払方法が確立されている場合があります。
既存の支払方法が確立されている場合、弔電費用をその支払に上乗せさせて請求させることが可能です。
しかし支払方法が確立されていない場合、「クレジットカード払い」となります。
ベリーカードの場合
ベリーカードはの支払方法は、「クレジットカード払い」一択となります。
支払方法については、ネットだとキャッシュレス決済が当たり前となっているので問題となることも無いでしょう。
まとめ
電報市場シェアNo1のNTTと、No2のベリーカードについて比較しました。
NTTは、電話(115)申込で受付者を配置し申込者一人ひとりの要望を吸い上げてくれる手厚いサービスを提供してます。
しかし手厚いサービスである分、弔電料金が割高になってしまうのです。
「始めて弔電を申込む方」「パソコン操作が苦手な方」「電話で確実に弔電を申込んだことを確認したい方」におすすめです。
ベリーカードは、インターネット申込のみで受付を行うので低価格ながら高品質の弔電を送れます。
弔電料金が安い分、弔電の疑問は自己解決する必要があります。
「格安で弔電を送りたい方」「高品質で低価格な弔電を送りたい方」「ネット申込ができる方」におすすめです。
NTTとベリーカードは、明確にターゲット層が違いますので自分にあった方で申込んで下さいね。
