妻夫木聡と安藤サクラ主演の映画「ある男」が2022年11月18日から公開されています。
公開に先駆けて、第79回べネチア国際映画祭の『オリゾンティ・コンペティション部門』に出品されたり、さらに第27回釜山国際映画祭でもクロージング作品として上映されるなど…世界からも絶賛の嵐!
そんなわけで、公開までが本当に待ち遠しかったですよね!
また、妻夫木聡や安藤サクラ、窪田正孝など豪華キャストでの映画化ですから、どんな撮影現場だったのかも気になります。。
「ある男」の映画のロケ地はどこだった?山梨との情報あり?
「ある男」映画ではどんなキャストが演じる?相関図が知りたい!
今回は、「ある男」の映画ロケ地やキャスト・相関図など、公式SNSや目撃情報を交えながら紹介していきたいと思います。
記事後半では、原作「ある男」のあらすじやネタバレも解説しています。結末が気になっている方・撮影ロケ地に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
ある男映画ロケ地は山梨のどこ?

「ある男」の映画ロケ地はどこなのでしょうか?
SNS上では「ロケ地は山梨県なのでは?」という声もちらほら。実際どうなのでしょう。
公式SNSと目撃情報から調査していきます!
公式SNSにあがっているロケ地付近の写真ですが、富士山の見える場所で行われているようですね。
林や吹き出しで宝永山は確認できませんが、富士山の山頂がフラットで吉田大沢のよう部分が見られるので西側方向からの眺めかと推測されます。
少し奥のほうにテントや車のようなものがたくさん見えていて、おそらくキャンプ場だと思うのですが…。
そこで、周辺のキャンプ場を調べてみると、、見つけちゃいました!
静岡県富士宮市・ふもとっぱら付近
方向や周辺景色から、静岡県富士宮市にある自然体験ができるオートキャンプ場「ふもとっぱら」が怪しいと睨んでいた筆者。
なんと「ふもとっぱら」の公式Instagramを見ていたら、ロケ地であるという情報が見つかったじゃありませんか!
映画『ある男』公開開始されました。弊社も一部シーンがロケ地となっております。
引用:fumotoppara_officialより
是非ご覧下さい❗️
やはり、こちら「ふもとっぱら」のキャンプ場や、付近の「毛無山荘」あたりでビンゴだったようです!!
中には公式Twitterで公開された写真からすぐに「ロケ地は静岡だ!」と推測してる方もいらっしゃいました。
さすがですね〜!!
山梨県笛吹市内の商店/ふるさと公園
SNSを見ていると、具体的な目撃情報はなかったものの「ロケ地には山梨県もあった」という声が多く見られました。
また、公式ホームページを見ていると「ある男」の映画ロケ地について情報が見つかりました。
キャストとスタッフが入念に準備を進める中、いよいよ2021年1月にクランクイン。里枝と大祐が出会う場面、メインの舞台となる文房具店は、山梨県笛吹市に実際あった商店を丸々文房具店へと飾り込んでの撮影となりました。
引用:「ある男」公式サイトより
やはり里枝と大祐の出会いのシーンは、山梨県(笛吹市内)での撮影だったようですね!
ちなみに、山梨県笛吹市のふるさと公園内の盃塚古墳にある「夫婦円満桜」も出てきます。
さらに詳しい場所など新しい情報が見つかり次第追記したいと思います!
群馬県渋川市・伊香保温泉のだんだん広場
本物の谷口大祐の実家老舗旅館がある「伊香保温泉」も舞台のひとつ。
こちらは「伊香保温泉」のある群馬県渋川市でも公式に発表しています!↓↓
渋川市も街を上げて応援してくれていますね。
各地で「ある男」の映画に関する情報を発信していたり、展示コーナーがあったりと充実しています!
「ある男」のゆかりの地として盛り上がってるんですね〜。
また、「ある男」の映画を観たことで、伊香保温泉に行きたくなってしまったという方も多く見られました!w
確かに観ていると行きたくなりますよね〜。
レトロな街並みもいい!!
聖地巡礼がてらに伊香保で温泉街巡り、なんてのも素敵です。
横浜市中区・海岸通付近
原作が横浜を舞台にしたストーリーなので、実写映画でも横浜での撮影は必須だろうと推測している方もいました…。
実際に映画が公開されて、やはり予想通りに横浜での撮影もあったことがわかっています。
やはり、横浜での撮影もありましたね。海岸通の街並みが映っていました!
横浜には明治建築の建物が多く残っていますよね!
雰囲気あるレトロな内装設備も素敵でした。
宮崎県西都市・宮崎県立宮崎病院/清武メモリードホール
また、もう一つの舞台である宮崎県でのロケもあったとの情報が!!
原作の中に「S市」として登場する架空のまち。
このS市についてはその特徴からほぼ確実に「西都市なのでは…」と言われていました。
自然あふれる美しい宮崎県の景色は、ゆったりと流れる家族の時間を象徴しているようで、最高のロケーションと言えますね。
ある男映画の相関図・キャスト
「ある男」映画の相関図や豪華なキャストを紹介していきます!
城戸章良役/妻夫木聡
妻夫木聡演じるのは、弁護士の城戸章良(きど・あきら)。
かつて谷口里枝(安藤サクラ)と元夫との離婚調停を担当した経緯から、谷口大祐になりすましていた亡き夫「X」(窪田正孝)の身元調査を依頼されます。
一見成功しているように見える城戸ですが、妻との仲は冷え切っており離婚を考える日々。
在日3世であるという自身の出自にも悩みを抱えていました。
調査していく中で浮かんできた亡き夫「X」の正体と境遇に、思わず自身を重ねて揺れ動く心。ふと湧き上がってくる複雑な感情は…。
意外にも初の弁護士役に挑戦するブッキーに注目です。
谷口里枝役/安藤サクラ
安藤サクラは、窪田正孝が演じる「谷口大祐」の妻・谷口里枝(たにぐち・りえ)を演じます。
離婚して息子を連れて実家に戻ってきた里枝は、大祐と出会って恋におち、再婚します。
幸せに過ごしていましたが、大祐は仕事中の不慮の事故で帰らぬ人に。。
ところが、弔問に訪れた大祐の兄・恭一から「遺影に映る男は自分の弟・谷口大祐とは別人だ」と言われてしまう。
自分が愛した夫は誰だったのか?どうして別人として生きていたのか…本当の夫を知るために弁護士・城戸に身元調査を依頼します。
真相に触れて里枝は何を感じるのか、家族として過ごしてきた時間はどう変わるのか…安藤サクラはどんな里枝を見せてくれるのでしょうか。
谷口大祐=ある男・X 役/窪田正孝
窪田正孝が演じるのは、里枝の夫であり、谷口大祐(たにぐち・だいすけ)という別人になりすまして生きていた謎の「ある男・X」。
里枝と出会い、結婚して家族となり幸せに暮らしていましたが、不慮の事故によって突然亡くなります。
死後、本物の「谷口大祐」の兄の弔問で全くの別人であることが判明し、妻が依頼した弁護士の城戸の調査によって知られざる過去・ずっと抱えてきたものが明されていきます。
愛する妻・家族との生活をどんな気持ちで過ごしていたのか。
彼の背負ってきた人生、真実を告げられないからこその哀愁や切なさが静かに伝わってくる演技に圧倒されます。
本物の谷口大祐役/仲野太賀
仲野太賀が演じるのは、『本物』の谷口大祐(たにぐち・だいすけ)。
伊香保温泉にある老舗旅館の次男坊という役どころ。
実家の家族とはいざこざを起こし長い間音信不通となっていました。
どうして「ある男」は彼の名前をかたっていたのか。
本物と偽物、二人の関係性が気になりますね。
後藤美涼役/清野菜名
清野菜名は、本物の谷口大祐(仲野太賀)の元恋人・後藤美涼(ごとう・みすず)役を演じます。
城戸が「ある男・X」の調査をする中で出会い、手がかりを知っているキーマンとして情報を共有しながら謎に迫っていきます。
ともに協力するうちに、城戸との関係性にも変化が…。
城戸と美涼、二人がどうなっていくのかにも注目です!
谷口恭一役/眞島秀和
眞島秀和は、本物の谷口大祐(仲野太賀)の兄・恭一(きょういち)を演じます。
実家である伊香保温泉の老舗旅館を経営していますが、家族での揉め事から弟の大祐とは長らく疎遠になっていました。
里枝から弟の訃報を受けて駆けつけると、そこには見知らぬ男の遺影が…。
「これ、大佑じゃないです」と里枝に事実を告げたことで、ストーリーが大きく動き出します。
本当の弟はどこにいるのか。全く知らない「ある男・X」と弟の関係は…??
音信不通だった弟と、兄・恭一の関係性にも変化は起こるのか?とても気になります。
谷口悠人役/坂元愛登
弱冠13歳の坂元愛登(さかもと・まなと)が演じているのは、里枝と大祐の息子・谷口悠人(たにぐち・ゆうと)役です。
母の再婚相手である父「谷口大祐」の死、そして実は全くの別人の名前を騙っていたことなど、大きな衝撃の連続に揺さぶられる心。
行き場のない悲しみや絶望感をどのように表現していくのか、、とても難しい役ですが彼の挑戦から目が離せません!
小三浦憲男役/柄本明
柄本明が演じているのは、服役中の詐欺師・小三浦憲男役です。
「ある男・X」の真相につながる鍵・手がかりを知っているという重要な役どころ。
弁護士・城戸と対峙するシーンは、息を呑んでしまう迫力です。
城戸香織役/真木よう子
真木よう子は、城戸章良の妻・城戸香織(きど・かおり)役を演じています。
子供を愛する母親だけど、夫の章良との関係はギクシャクしていて上手くいってない、という役どころです。
「ある男・X」の調査にのめり込んでいく城戸に対して、複雑な感情を抱きはじめます。
夫の抱える悩みや夫婦二人の関係に変化は訪れるのか、、。

監督:石川慶
原作:平野啓一郎「ある男」(文春文庫)
脚本:向井康介
撮影:近藤龍人
照明:宗賢次郎
音楽:Cicade
映画「ある男」ネタバレあらすじ

ここでは、映画「ある男」のストーリーについて、あらすじとネタバレに分けて解説していきます。
映画「ある男」あらすじ
「愛したはずの夫はまったくの別人でした―――」
弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつて離婚裁判で弁護した里枝(安藤サクラ)から死別した夫(窪田正孝)の身元調査をしてほしいという奇妙な相談を受ける。
里枝は次男を病気で失った後に離婚、長男を連れて地元へ戻り家業を引き継ぐ。そこで谷口大祐と出会い、再婚し二人の間に生まれた長女と4人で幸せに暮らしていた。
しかしある日突然、林業従事者だった大祐が仕事中に事故死してしまう。
悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れるが、遺影を見ると 「大祐じゃない」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫は、名前もわからないまったくの別人だったのだ‥‥。
大祐として生きた「ある男」は、いったい誰だったのか。何故別人として生きていたのか。城戸は他人として生きた「ある男」の人生を追いかけていく。
「ある男」の正体を探すミステリー要素はもちろん、「愛」「過去」「血のつながり」をテーマとした哲学的な問いのあるヒューマンドラマとなっています。
映画「ある男」ネタバレ
ここからは「ある男」のネタバレになります!
【注意!!】知りたくない方はここから先は読まないようにしてくださいね。
「ある男」が生まれた経緯には戸籍売買という闇のネットワークが関与していました。
里枝の夫であった「ある男」の正体は、一家惨殺放火事件を起こし死刑を執行された小林兼吉の息子、原誠であることが判明します。
幼い頃より、死刑囚の子供という負い目を背負わされ続けていた原。成人した後も殺人犯の息子というレッテルから逃げられず、他者として生きたいという願望を強く持ちます。
そこで戸籍売買ブローカーの小見浦憲男に依頼して、ヤクザの息子で同じく戸籍を変えたがっている曽根崎義彦と戸籍を交換します。
そのあと曽根崎となった原誠は、旅館の次男坊で実家と決別したがっていた谷口大祐と再び戸籍を交換します。
つまり「ある男」原誠は、1度目はヤクザの息子曽根崎と、2度目は旅館の息子谷口との戸籍交換を経て「谷口大祐」となったのでした。
他にも原誠になった曽根崎がホームレスの田代正蔵と戸籍を交換するなど、どんどん人物の名前が入れ替わるので少しややこしい話になっています。この辺りは映画で少しアレンジされているかもしれませんね。
「ある男」とは里枝の夫だった原だけでなく過去を捨てたがっていた曽根崎や谷口のことも指しているのかもしれません。
里枝は離婚を経て幼い子供を抱えながら夫を亡くし、さらに夫は戸籍上とは別人だったことを知るという不遇な境遇でありながら、城戸の報告を受けて夫の苦悩に同情します。
夫が殺人犯の息子であったことを知り、もしその事実を知っていたら結婚していたかどうか自問する里枝。「愛」と「過去」の関係について悩みます。それでも最後は家族4人で過ごした時間は紛れもなく幸せだったと言い切ります。
そんな心理描写が複雑な役どころを安藤サクラが演じます。里枝が長男に事実を打ち明けるシーンや愛について答えは出せないままも幸せだった日々を想うシーンを、「万引き家族」などで圧巻の演技を見せ続けている安藤サクラがいかに演じるのか非常に楽しみですね。
また映画「ある男」ではこのネタバレとは違った展開があるかも。
実写映画化にあたって原作と変わっているところも見どころの一つですね。
ある男映画ロケ地・相関図:まとめ
この記事では、「ある男」の映画ロケ地についてとキャスト相関図を解説してきました。
「ある男」映画を撮影したロケ地だと思われるのは次の場所です。
- 山梨県:笛吹市内
- 群馬県:渋川市「伊香保温泉」/だんだん広場
- 静岡県:オートキャンプ場「ふもとっぱら」付近
- 宮崎県:西都市・宮崎県立宮崎病院/清武メモリードホール
- 横浜市:中区・海岸通付近
原作での舞台とされていた場所はもちろんですが、公開前にSNSなどで予想されていたロケ地以外にも多くのロケ地が明らかになってきました。
静かなストーリー展開でありながら、見た人の多くが感情を大きく揺さぶられたと語る映画「ある男」。
「ある男」の映画で感じた余韻が冷めないうちに、ぜひ聖地巡礼を楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、まだ観ていない!という方は「ここのシーンがあの場所かな?」なんて思いながら、観てみるのも面白いかもしれません!
ぜひスクリーンで確かめてみてくださいね。