思いがけない突然の訃報、慌ただしく準備をする中で、ふと喪服を着て電車に乗ってもいいのだろうか?そんな疑問を持つ人も少なくないと思います。
都会では、公共交通機関を利用して式場へ向かう方が便利な場合もありますし、遠方の式場へ向かう場合には、どうしても新幹線や飛行機など公共交通機関の利用が必要です。
もちろん、喪服で電車に乗ることはマナー違反ではありません。
でも、人目が気になりますよね。
そこで、喪服で電車など公共交通機関を利用する時の注意点や人目が気になる時の対処法を2パターンに分けて解説します。
また、これから暑くなる夏に喪服で移動する時の注意点や持っていた方が良いアイテムも紹介します。
【目次】
夏に喪服で電車移動の時に女性が気をつけるポイント
夏に喪服で電車移動の時に女性が気をつけるポイント
喪服で電車に乗っても大丈夫。
喪服で電車に乗ることはマナー違反ではありません。
喪服はブラックフォーマルとも呼ばれ、フォーマルウェアとは、普段着とは違う改まった装いのことです。
改まった装いで電車に乗るわけですから、マナー違反にはなりません。
マナー違反ではなかったとしても、全身黒ずくめの服装で電車に乗ると人目が気になりますよね。
短時間の移動であれば少しの我慢ですが、新幹線や飛行機など、長時間の移動になると、着慣れない喪服で過ごす時間は思っているよりも窮屈な時間です。
さらに、長時間喪服を着ているとシワも気になりますし、食事の時にも気を使います。
人目が気になる場合は、喪服を持参し、現地で着替えるようにしましょう。
ただし、普段着で葬儀場に入ることはマナー違反です。
葬儀場に入る前に着替えを済ませるようにしましょう。
夏に喪服を着る場合の対処法
冬に喪服を着る場合は、コートを着ることで簡単に喪服を隠すことが出来ます。
夏に喪服を着る場合は、コートのように全身を一度に隠すことは難しいです。
しかし、夏用の薄手のストールを巻いたり、移動中は肌色のストッキングを履く、真珠のネックレスは外す、パンプスは持参してスニーカーを履くなど、小物を普段の物に変えただけで印象は変わります。
夏に喪服を着ると室外では暑く、室内では冷房で寒くなりますよね。
汗を拭くタオルや簡単に羽織れるストール、消臭スプレーは準備しておきたいものです。
また、ネイルをしている場合には黒色の手袋を準備して、葬儀場では着用しましょう。
葬式の行き帰りの服装注意点(電車・新幹線など利用)
バス・電車(短時間の移動)
バスや電車での移動時間が1〜2時間程度の場合、家から喪服で葬儀場に向かうのが、一般的だと思います。
ただ、どうしても人目が気になる時は、冬はコート、夏は薄手のストールなどを羽織るだけでも喪服を着ているイメージは薄くなると思います。
さらに、靴をスニーカーにする、真珠のネックレスは外しておく、肌色のストッキングを履くなど、小物を普段通りにすることで、人目を気にすることなく電車で移動出来ます。
ただし、小物を変更した場合は忘れ物に注意、持ち物はしっかり確認してから出掛けましょう。
新幹線・飛行機(長時間の移動)
移動が長時間になる場合は、やはりシワが気になります。
食事をする時にも気を張っていないといけないので、葬儀場に着く前に疲れ果ててしまいます。
長時間の移動をする時は現地で喪服に着替える方がベストでしょう。
喪服を持ち運ぶ時はハンガーに掛けた状態で運ぶことが出来る、ガーメントバッグが便利です。
ガーメントバッグには色々な種類の物があります。
お手頃価格の物から、小物もしまえる物、撥水加工がされている物であれば雨の日でも安心です。
スーツを購入した時にスーツを入れてくれるスーツカバーで代用することも可能ですが、突然の訃報で用意がない場合はスーツケースに直接入れて運ぶしかありません。
スーツケースに直接入れる場合は、ボタンをしっかり止めて、シワがつかないように畳み、さらにタオルなどで包むとシワが付きにくくなります。
どうしても付いてしまった軽いシワには、アイロンなしで使えるシワ取りスプレーもありますので使用しましょう。
喪服はどこで着がえる?
現地で喪服に着替える場合、葬儀場に普段着で入ることはマナー違反になります。
親族には控室が準備されている式場が多いですが、参列者は葬儀場に着く前に着替えを済ませなければいけません。
そこで、空港や駅、最寄りの駅近くのデパートなど、着替えスペースがあるような広めのトイレをリサーチしておきましょう。
小物のみの着替えであればコンビニのトイレでも可能だと思います。
喪服を現地に持参する場合、手荷物も多くなりますので駅のコインロッカーもリサーチしておくと、身軽な状態で葬儀場に入れます。
まとめ
喪服で電車に乗ることは問題ありません。
短時間の移動であれば、家から喪服で葬儀場に向かいましょう。