葬儀のマナー

お通夜なしの葬儀に香典は必要?香典辞退の場合はどうする?

近年は少子高齢化や核家族化の影響などから「家族葬」をはじめとした小規模な葬儀をする方が増えている傾向にあり、「お通夜がない」葬儀をする人も年々増加しています。

さらに葬儀にも色々な種類があり、行われる葬儀の種類(形態)に応じて何を準備するかということも変わってきています。

中でも、「お通夜なし」または「告別式なし」の葬儀について、「香典辞退」をされる遺族の方も増えてきています。
香典辞退と言われても、本当に香典を渡さなくても良いのか心配になりますよね。

また、参列自体をお断りされた場合はどうしたら良いのかと疑問に思ってしまう方も多いでしょう。

この記事では主に、香典辞退の場合と葬儀に参列できない場合について詳しく紹介しています。

お通夜なしの葬儀に香典は必要?

事前に遺族から香典辞退の遺志を伝えられていない場合は、基本的には準備をした方が安心です。

かつてお香典というものは、故人を弔って供物や供花を贈ることでした。それを簡略化したものが現在のお香典です。
そういった経緯からも、お香典は故人を弔う気持ちを表したものであるということが分かります。

ゆえに通夜(または告別式)がないからといって、お香典を渡さなくても良いということにはならないのです。

お通夜や告別式なし葬儀が増えている理由

では、なぜ近年「お通夜なし」や、「告別式なし」の葬儀をする方が増えているのでしょうか。

お通夜というものは本来、家族や親族が故人と最期の夜を過ごすお別れの儀式です。
かつては故人が目を覚ますことを願って、一晩中線香の火を絶やさず、故人との思い出を語り明かすものでした。

しかし、時代の変化とともに、お通夜の意味合いも変わってきました。

お通夜がない葬儀が増えたことの理由のひとつとしては、葬儀を行う場所が自宅から斎場へ変わったことがあげられます。
こういった斎場の多くは、防災上の理由から夜通し火を灯し続けることが認められていません。
また、宿泊できる斎場も限られていることなどから、故人と最期の夜を過ごす家族が必然的に減っていきました。

さらに、故人の会社関係者や近所の方がお通夜に参列するようになったため、一般の方が参列しやすいように、夕方から始まる「半通夜」が一般的となった背景があります。

近年増えている家族葬においても、家族や親族などの身近な人たちで葬儀を行うため、参列者の都合や費用面から、お通夜や告別式のない葬儀を選択する方が増えているのです。

お通夜なしの葬儀でお香典はどうやって渡せばいいの?

通夜なしの葬儀で、遺族から香典辞退の意思を示されていない場合はどうしたら良いでしょうか。
香典辞退の意思を示されていない場合は、前述したようにお香典の準備をした方が無難です。

お通夜なしで告別式がある場合は、告別式の受付で記帳する時に渡せば良いです。

もし、お通夜も告別式もなく、直葬(火葬のみ)の場合は、ご遺族に直接お香典を渡します。
その際はお悔やみの言葉を添えても良いですが、悲しみを表すため言葉はできるだけ少ない方が良いとされる葬儀に置いては何も言わずにお渡ししても大丈夫です。

お通夜なしの葬儀種類

先立って少しお話ししましたが、近年は一般葬以外に家族葬や直葬(火葬のみ)など、様々な種類の葬儀が行われています。

家族葬をはじめとした小規模な葬儀においては、お通夜だけでなく「告別式なし」など、様々な選択ができるプランが葬儀各社に用意されています。
いずれも一般的な葬儀と比べると、費用を抑えられるというメリットがあります

詳しくは、下記の記事で確認してみてください

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香典辞退されたら本当に持参しなくても良い?

「葬儀」と聞くと一般葬が思い浮かぶ方にとっては、香典を持っていくことは当たり前と思う方も多くいらっしゃると思います。
私もその一人で、「香典辞退」という言葉をあまり聞いたことはありませんでした。

しかし近年、葬儀を家族葬にする方がとても多くいる中で、この「香典辞退」という言葉を耳にする機会も増えてきました。

香典辞退とは呼んで字のごとく「お香典はいただかなくて結構です」ということ

初めて香典辞退の遺志を伝えられた・・・そんな場合は、どうしたら良いか戸惑ってしまうこともあるかと思います。
以下で詳しくお話ししていきます。

香典辞退の遺志を伝えられた場合

遺族から香典辞退の遺志を伝えられたけれど、本当に準備しなくてもマナー違反にならない?

このように心配される方は多くいらっしゃると思います。
ですが、遺族から直接「香典辞退」の遺志を伝えられたのであれば、香典を持参しないで葬儀に参列して構いません

「香典辞退」というのは、参列いただく方に負担をかけないように等の理由で、故人が生前遺した遺志でもあります。
これを尊重することが弔いの気持ちを表すことにもなりますので、無理に持っていく必要はないのです。

しかし、遺族からきちんと遺志を示されていない場合は、家族葬等の小規模な葬儀であっても用意しておいた方が無難と言えるでしょう。

香典辞退された場合は代わりに何かするべき?

これまでお話ししたとおり、香典辞退の遺志を伝えられた場合は基本的にに香典を渡す必要はありません。
しかし、何もしないというのも気が引けたり、「生前お世話になった方だから何かしたい・弔意を示したい」という場合には、どうしたら良いのでしょうか。

そんな時は、まず事前に遺族にその気持ちをお伝えしましょう。

「香典辞退」をされる多くの理由は、故人が〝参列される方に負担をかけないように〟という想いによるものです。
故人の遺志を尊重するという意味でも、きちんと遺族に弔意を示したい気持ちを伝えた上で、どのようにするかを判断しましょう

香典以外で弔意を伝える方法

では遺族に確認が取れた場合は、どうしたら良いのでしょうか。

葬儀に参列する際のお香典以外で弔意を示す方法としては、供物や供花を贈る方法が一般的です。

お香典はもともと、供物や供花の代わりでしたので、故人に弔意を示すには十分なものになります。

具体的に仏教の場合であれば、線香やろうそく、お菓子などが供物として使用され、盛籠(もりかご)または、籠盛(かごもり)といった供物を用意することが多いです。

盛籠については、葬儀社に依頼するか、近年はネットショップでも取り扱うお店が多くあります。
相場としては、5,000円〜15,000円程度を目安にすると良いでしょう。

また、供花で使用する花の種類では菊や百合が多く使用されます。これら以外にも、胡蝶蘭やカーネーションなども使われることがあります。
どのような形(アレンジメントやスタンドなど)にするかは、故人との関係とご自身の予算などで検討してみてください。

葬儀に参列できない場合の香典は?

家族葬や火葬のみなどの葬儀が増えている中で、遺族に参列をお断りされるケースもみられるようになってきました。
しかし、故人が生前とても懇意にしていた方や、お世話になった方であれば、どうしてもお別れを伝えたいこともありますよね。

葬儀の形態などは故人の遺志や、遺族の事情によって決まるため、こういった場合は基本的には親族以外の方は葬儀に参列できません。
このような場合は、しかたがないと諦めるしかないのでしょうか。

安心してください。葬儀以外にお別れを伝える方法はあります。
下記で詳しく説明していきます。

葬儀後に弔問に伺う

家族葬などで参列自体ができなかったけれど故人とお別れをしたい。
そんな場合は、事前に遺族へ連絡をして許可を取ってから、葬儀が終わってから大体3日以降から四十九日までの間に弔問に伺うと良いです。

葬儀終了直後は遺族は体力的にも精神的にも疲労が溜まっているため、少し落ち着く頃の目安が3日以降です。
逆に、葬儀から長期間経ってしまうのもあまり良いこととは言えませんので、遺族への配慮として四十九日までには遅くとも伺うようにしましょう。

弔問に香典は必要?

弔問をする際には、お香典や供物、供花を持参することが一般的です

葬儀後に弔問する際の香典の表書きは、四十九日前であれば「御霊前」、やむをえず四十九日以降になってしまった場合は「御仏前」と記載します。

万が一事前に遺族からお断りされている場合は個人的に訪問するという側面でのお花やお菓子、線香などを持参すると良いです。

まとめ

いかがでしたか?
今回の記事では、近年増加している通夜なし(告別式なし)葬儀のお香典の悩みについて大きく下記の3点をお伝えしました。

  • お通夜なしの葬儀でも基本的にお香典の準備は必要
  • 香典辞退の場合は持参しなくてOK
  • 葬儀に参加できなくても故人にお別れをいうチャンスはある

お香典がなくても故人を弔う気持ちを表す方法があることもお分かりいただけたのではないでしょうか。
様々な葬儀の形があり、マナーやルールについて戸惑うこともあるかと思いますが、なにより大切なことは、故人や遺族を思いやる気持ちです。

ぜひ、本記事を参考にしてみてください。

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ゆかべる
最近 祖母と祖父を続けて亡くしました。大切な人を失う気持ちはまだ鮮明なまま、そして葬儀の大切さを肌で感じています。誰にでもいずれ訪れるお別れのとき。皆さんが後悔しないためにも、日々リサーチを重ねて有益な情報をお伝えしたいと思っています。他にも海外テーマパークに関するブログを運営しています。
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