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蚕成虫にしてはいけない理由は法律?かわいい蚕の飼育は禁止?

蚕は成虫にしてはいけない!?かわいいのに飼育禁止??
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蚕を成虫にしてはいけない理由は!?

絹の原料として知られる蚕の繭。

蚕の繭は蚕がさなぎになるときに出す糸です。

さなぎになるという事はその後成虫になるのですが、実は蚕は成虫にしてはいけないという決まりがある!?

もし蚕を育ててみたいとなった時に、そんな決まりがあるなんて知らなかった!!となれば大変なことになります。

これが本当なら、きちんと理由を知っておきたいですよね?

そこでこの記事では、蚕を成虫にしてはいけない理由などについて徹底調査していきたいと思います!

この記事で分かること

・蚕を成虫にしてはいけない理由はなぜ?
・蚕の成虫はかわいい?
・蚕は飼育禁止なのか?
・蚕の歴史や生態について

知っているようで意外と知らない、蚕の実態について詳しく調査していきます!

是非最後までご覧下さいね!

蚕成虫にしてはいけない理由はなぜ?

ではまずはじめに蚕を成虫にしてはいけない理由はなぜ?について調べていきたいと思います!

結論から言うと、現代において蚕を成虫にしてはいけないという法律などはありません

ではなぜそのような話が広まっているのでしょうか?

理由は大きく分けて二つあると考えられます。

絹が取れなくなる

蚕を成虫にしてはいけないと言われる理由のひとつ目は、成虫にしてしまうと糸が取れないから。

蚕の繭が絹だということは知っていても、どうやってそれを抽出するのかまでは知らないという人も多いのではないでしょうか?

繭から糸を抽出する際、さなぎが中にいる状態の繭をそのまま茹でる必要があります。

成虫になったあとの抜け殻を使えば良いのでは?と思うかもしれませんが、蚕の繭は一本の糸で出来ています。

成虫が出た後の抜け殻は割れてしまうので、せっかくの一本の糸が切れてしまい綺麗なものが取れなくなってしまうのです。

このようなことから、蚕を成虫にしてはいけないということではないのですが

・成虫にしてしまうと綺麗な糸が取れない

これを蚕を成虫にしてはいけないという風に捉えている人が多いことが、ひとつ目の理由ではないかと思われます。

過去の法律が原因

蚕を成虫にしてはいけないと言われるふたつ目の理由は、「蚕糸業法(さんしぎょうほう)」という法律です。

現在では蚕の繭から糸を作る産業は後継者不足やその他の素材の普及、絹の消費量の減少により衰退傾向にあります。

しかし昔の日本では蚕から糸を作る製糸業はとても盛んに行われており、今よりも多くの需要がありました。

そこで蚕の取り扱いについてしっかり法律を定めて製糸業の安定を図るために、蚕糸業法という法律が制定されていました。

蚕には様々な病気があり、感染してしまうと蚕を上手く育てることが出来ません。

もしもたくさんの蚕が病気に感染してしまった場合、絹の生産に影響を及ぼすことになるので、十分な設備のもとしっかりと検査して病気にかかっていない健康な卵からしか蚕を育てることが出来なかったという訳ですね。

またこの法律には、糸の流通価格が大幅に変動してしまうことを防ぐ効果もあったとされています。

しかし現在ではそこまで製糸業が盛んでなくなったことから、1998年に蚕糸業法は廃止されました。

これらは蚕を成虫にしてはいけないといわれる理由というよりは、一般の人が蚕を育てること自体に制限があるといった法律です。

これを知っている人たちが、蚕を成虫にしてはいけない法律というイメージを持っており、現在でも「蚕は成虫にしてはいけない!!」と言う人がいることが原因ではないかということが分かりました。

ちなみに1998年に蚕糸業法が廃止されてからは、蚕の取り扱いに決まりはありませんので成虫にしても問題ありませんよ。

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蚕の成虫はかわいい?飼育禁止は本当?

蚕を成虫にしてはいけないと言われる理由が分かったのですが、実際のところ蚕の成虫ってどんなのか見たことありますか?

噂によると蚕の成虫は”かわいい”という人が多いんだとか…??

実際に蚕を成虫まで育てている人が結構いるみたいなので、見てみたいと思います!

昆虫が苦手な人でもこれは見れるレベルかと思いますよ~!

蚕の成虫


私も蚕の成虫をこんなにまじまじと見たのは初めてなのですが、かわいいですよね!?!?


正直私は虫全般苦手なタイプですが、さすがにこのモフモフした感じはかわいいと思いました。

ちょっとイメージと違いすぎてビックリしているくらいです(笑)

一般的なガと言われるものより羽がとてもふわふわしていて、上質な絹の糸が取れる繭が作られるのも納得ですよね~!!

このように最近ではお家で蚕を成虫まで育てている人がいるので、先ほども触れましたが蚕が飼育禁止なんてことはありません!

蚕の成虫がかわいいと思ったそこのあなた!

一度育ててみたくなりましたか??

そんなあなたに、次の章では蚕の生態や育て方について調べてみたいと思います!

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蚕の歴史|蚕の生態とは?


ここまで蚕を成虫にしてはいけないと言われている理由について調べてきましたが、ここからは蚕の歴史やその生態についてご紹介したいと思います。

蚕の起源

もともと養蚕の歴史は約5000年前から行われ、中国で始まったとされています。

日本に伝わってから、東アジアに生息するクワコという昆虫を絹の養蚕のために家畜化した昆虫が蚕になります。

絹の生産のために作られた蚕は野生に帰ることは出来ず、人間の管理のもとでないと生きることが出来ません。

その要因としては、野生に返しても自分でエサの桑の葉を探すことはしないので餓死したり、脚の筋肉などが退化しているので動くことも飛ぶことも出来ないということ。

さらにほとんど動けない上に自然界では目立つ色をしているので、外にいてはすぐ外敵に食べられてしまうことなどが理由として挙げられます。

なので自分で育てた蚕の成虫はかわいいですが、出来れば自然に返さない方が良いですね。

ちなみに20世紀ごろの情報では蚕は地方によって様々な呼ばれ方をしていたようです。

例えば九州地方ではくわこけごじょ、東北地方ではぼぼさまおしろさんしろさまとどこなど、他にも実に多様な呼び方があることがわかりました。

蚕の生態

蚕は多くの完全変態の昆虫と同様、さなぎになるまで何回か脱皮を繰り返します。

蚕の幼虫は27℃~29℃で育てるのがベスト!

エサは桑の葉しか食べず、大きくなるにつれとてもよく食べるようになるので桑の葉を切らさないように注意することが大切です。

通販でも桑の葉を購入することが出来ますが、一度でも自然の桑の葉を食べた蚕は人工餌は食べないので気を付けてくださいね!

そしてさなぎになり、糸を吐くようになるまで約20日程度。

その後、繭を破って蚕の成虫が出てきます。

先ほどもご紹介した蚕の成虫はとてもかわいいですが、ほとんど動かない上にエサを食べません。

蚕は幼虫の間に生涯分のエサを食べると言われています。

そして、実は蚕の成虫は子孫を残すためだけに存在し、交尾をして卵を産んだら約10日ほどで死んでしまうのです。

蚕の成虫はあんなにかわいいのに、10日ほどで死んでしまうなんてとても儚いですよね…。

しかしこの事を冷静に考えると、蚕が養蚕のために作られた昆虫なんだということを改めて実感してしまいますね。

蚕成虫にしてはいけない理由は?等【まとめ】

さてこの記事では、蚕を成虫にしてはいけない理由はなぜ?などについて調べてきました。

改めて本記事の内容をまとめてみましょう。

まとめ

・蚕を成虫にしてはいけないと言われる理由
 ①糸が取れなくなるから
 ②昔蚕糸業法という法律で蚕の飼育が制限されていたから
・現在は蚕を成虫にしてはいけない法律はなく、個人でも飼育可能
・蚕の成虫はモフモフしていてかわいい
・蚕は養蚕のために家畜化された昆虫
・蚕は他の昆虫同様に育てることは可能だが、成虫は約10日で死んでしまう

昔は絹の需要が高く、蚕の飼育も法律で制限されていました。

しかし現在ではその法律も廃止され、誰でも蚕を飼育することが出来るようになっています。

蚕の繭は見たことがある人も多いと思いますが、意外と蚕の成虫は知らないという人も多いですよね。

蚕の成虫はモフモフしていて、蛾と言ってもとてもかわいい見た目をしています。

しかしながら動くことも飛ぶことも出来ず、約10日ほどで死んでしまうとても儚い生き物です。

なんと最近では学校の授業の一環で蚕の飼育をするところもあるそうです。

興味のある人は、是非一度蚕を育ててみてはいかがですか?

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