手元供養

遺骨ダイヤモンドを売る方法は?鑑定・相場について

故人の遺骨からダイヤモンドを作り出し、ジュエリーに加工するというダイヤモンド葬が近年注目されています。

遺骨ダイヤモンドは合成ダイヤモンドとも呼ばれ、天然ダイヤモンドが出来るのと同じ環境下を人為的に再現することで炭素からダイヤモンドを生み出します。

そのため、遺骨ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと比べても鑑定士でも見分けがつかないほどの品質のものが出来ます。

では、天然ダイヤモンドと比べても遜色ないクオリティなら遺骨ダイヤモンドを売ることは可能なのでしょうか。また鑑定に出した場合、相場はいくらくらいになるのでしょうか。

不謹慎ではありますが、こういった疑問が湧いてきます。

この記事では、遺骨ダイヤモンドを売ることはできるのかどうか、鑑定に出したら天然と合成で見分けはつくのかどうかなど合成ダイヤモンドの買取について詳しく解説していきます。

遺骨ダイヤモンドを売る方法は?

結論から言うと、遺骨ダイヤモンドを買取する業者は現在ありません。

天然ダイヤモンドと同等かそれ以上の品質も作ることが可能なメモリアルダイヤモンドですが、宝石は数億年の年月をかけて奇跡的に産出されるというロマンとその希少性に価値が見出されるため、天然のダイヤモンドに及ぶ資産価値はないようです。

遺骨ダイヤモンドには宝石としての価値を示す鑑定書がつくものも多いですが、そもそも故人の遺骨を使用したジュエリーだという事実から心情的にも価値はつかないと考えられます。

遺骨からではなく、炭素を用いてダイヤモンドを作る合成ダイヤモンドはラボグロウダイヤモンドと呼ばれています。

その合成ダイヤモンドを使ったブランドのアクセサリー買取を行っている業者もわずかにありますが、数千円から2万円台での買取で、そもそも買取自体行っている業者が少なく資産価値はやはり低いようです。

ラボグロウダイヤモンドとは

ラボグロウダイヤモンドとは、科学的に生み出された天然ダイヤモンドと変わらない品質の合成ダイヤモンドを指します。人工ダイヤモンドのジルコニアなどと違って、化学組成も硬度も見た目も全く天然に引けを取らないにも関わらず、価格は天然ダイヤモンドの3~5割安いというのが特徴です。

遺骨ダイヤモンドもこのラボグロウダイヤモンドにカテゴライズされます。

2種類の生成方法があり、HPHT(高温高圧法)とCVD(科学気相蒸着法)があり、大粒のものも天然ではレアなピンクダイヤモンドなどカラーバリエーションも様々に生成可能です。

安価なだけでなく、天然ダイヤモンドの発掘には環境破壊が伴いますが、合成ダイヤモンドはエコロジーでサスティナブルな生成方法として次世代のダイヤモンドとしても注目されています。

2018年には世界の天然ダイヤモンドを掌握し価値を独自に決めているデビアス社がラボグロウダイヤモンドの製作を発表するなど、世界中で製造され始めており今後の発展の見込みが高い商品であることが伺えますね。

天然ダイヤモンドは「永遠の輝き」と謳っていたデビアス社が、ラボグロウダイヤモンドは「永遠でなくとも今この瞬間にぴったりなこれまでになかった手頃なファッションジュエリー」と売り出しているのですから衝撃です。

しかし天然ダイヤモンドの価値が下がるわけではなく、結婚指輪など一生もののジュエリーには高価な天然ダイヤモンドで普段のファッションとして手頃なラボグロウダイヤモンドという風に棲み分けが行われているようです。

ラボグロウダイヤモンドを使ったジュエリーを販売しているGEM STONE KINGでは2万円台からと驚きの安さでダイヤの輝きを楽しめます。

画像引用:GEM STONE KING 公式サイトより

天然ダイヤと偽って売る詐欺事件も…

一般的に天然のダイヤモンドであれば品質によって左右されますが、相場は最低でも6万円~10数万円で高価買取されてます。

一方ラボグロウダイヤモンドは大体2万円台から購入可能です。そうなると悪いことを思いつく人が現れます。

最近になって、天然ダイヤモンドと見た目からは見分けのつかないラボグロウダイヤモンドを買取業者に天然ダイヤモンドと偽って売り込む人が現れはじめ、弁護士への相談事例が増えるなど問題になっているようです。

従来の判別方法では天然か合成か見分けるのが難しく一旦は買い取ってしまう業者も多かったようですが、遺骨ダイヤモンドやラボグロウダイヤモンドを天然と偽って販売するのは立派な詐欺に値するため絶対にやめましょう。

それも相まって、遺骨ダイヤモンドなど合成ダイヤモンドは買取を行っていない業者が多いようです。

以上のように遺骨ダイヤモンドのようなラボグロウダイヤモンドは比較的安価に生産できるため買取価値の高まりは期待できませんが、今後の広まりによってはどうなっていくか分からないとも言えます。

遺骨ダイヤモンドを鑑定すると…

それでは見た目で判別できない遺骨ダイヤモンドと天然ダイヤモンドを見分ける鑑定方法はあるのでしょうか。

比較的安価にできる人工ダイヤモンドやラボグロウダイヤモンドと違って、故人の遺骨から炭素を抽出して生成する遺骨ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと変わらないくらい高価なので本当に遺骨から作ってるのか、安価な人工ダイヤモンドとすり替えられているのではないかと心配になる人も多いはず。

実は天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドを鑑定する方法はあります。また遺骨ダイヤモンドには鑑定書もついてきますので、安価な人工ダイヤモンドとすり替えられるという心配もなさそうです。

成分はダイヤと同じ!鑑定士でも難しい

ダイヤモンドには現在、天然・合成・人工の3種類に分けられます。

人工ダイヤモンドとはジルコニアや無色のサファイアなどダイヤに似たものを見立てているだけなので化学組成も違いますし、目視だけで鑑定することが可能です。

しかし合成ダイヤモンドは天然と同じく炭素から作られ、硬度も見た目にも全く同じであるため鑑定士でも目視だけで判断することは難しいです。特に最も小さいメレーサイズの鑑定は難しいようですが、宝石の鑑定の権威であるGIAでは30年以上の研究を経て、天然と合成を見分ける機械を開発したためどのサイズのダイヤでも鑑定することが可能になったそうです。

その専門的な機械を常備している買取業者は少ないため、合成ダイヤモンドを天然と偽って売りつけられてしまう事例が発生しているようです。しかしいつかは判明することなので偽って売りつけても必ずばれるということです。

またダイヤのガードル部分やジュエリーの内側にラボグロウダイヤモンドであることや遺骨ダイヤモンドであることの刻印がなされていることが多いです。そういった点で鑑定することもできます。

遺骨ダイヤモンドの鑑定書について

遺骨ダイヤモンドには宝石としての確かな品質を保証する特に信頼度の高いGIAの鑑定書をつける会社が多いです。いわゆる4C(カラー・カラット・クラリティ・カット)でダイヤモンドの価値は決まります。合成ダイヤモンドも完璧ではないのでものによって品質も変わってきますが、だいたいはかなりの高クラスの品質ができます。

遺骨ダイヤモンドは故人の遺骨から作られたことをDNA鑑定によって証明することができないため、製作の取り扱いのオーダー番号などを保証書に書き込むことで故人のものであるという保証を行います。そのため鑑定書から遺骨ダイヤモンドであることも分かるということになります。

鑑定書なしでも査定を行ってくれる業者もありますが、やはり故意に遺骨ダイヤモンドであることを隠して販売しても遺骨かどうかは判別はできませんが、天然ではなく合成ダイヤモンドであることは少なくとも判別されます。

遺骨ダイヤモンドの価格相場と価値

遺骨ダイヤモンドの価格相場について考えていきたいと思います。

先述のように合成ダイヤモンドは年々技術の革新とともにより安価に製作が可能になっており2万円台から購入できるものもあるなど、天然ダイヤモンドより3~5割安いのが相場です。

また買取となるとGEM STONE KING社のアクセサリーでも数千円~2万円程度と市場価値もそこまで高くないのが現状です。

一方、遺骨ダイヤモンドは合成ダイヤモンドの一種ですが遺骨から炭素を取り出すなどの工程のため製作費用の相場は数十万円~数百万円かかります。

合成ダイヤモンドですらそこまでの資産価値がつかないのに、天然ダイヤモンドと変わらないほどの費用がかかる遺骨ダイヤモンドを売るというのはそもそも費用と見合っていないため現実的ではないと言えるでしょう。

遺骨ダイヤモンドの価値とは

もしかしたら、有名人の遺骨から作ったダイヤモンドという付加価値によって高額での取引が行われるといったケースは今後あるかもしれませんが、基本的には遺族にとって故人由来であるということこそが遺骨ダイヤモンドの唯一無二の価値でしょう。

遺骨ダイヤモンドをダイヤモンドとして価値をつけて売ることは鑑定にだしても難しいです。しかし天然ダイヤに引けをとらない輝きのジュエリーとして常に故人を側で感じられるというのはグリーフケアにもなる手元供養であり、何にも代えがたい価値があります。

また、新たにお墓を建てることを考えれば、遺骨をダイヤモンドにするのは費用に見合った価値があるとも考えられます。

売る以外の唯一無二の価値がたくさん見出せるのが遺骨ダイヤモンドの特徴と言えますね。

まとめ

この記事では、遺骨ダイヤモンドを売ることはできるのか、鑑定・相場について解説してきました。

結論としては、合成ダイヤモンドはわずかに買取している業者もあるものの買取価格は低く、遺骨ダイヤモンドを買取するという業者は見当たりませんでした。

天然ダイヤモンドと遺骨ダイヤモンドを目視で鑑定することは熟練の鑑定士でも難しい一方で、最近は判別することのできる機械があるため誤魔化して業者に売ることもできません。

遺骨ダイヤモンドは故人由来の炭素からできているという唯一無二の価値があり、販売するようなものではないと言えます。

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