エターナルプレートとは故人の遺骨を加工して作るファインセラミックスのプレートのことで、手元供養の一種です。
今までは骨壺に遺骨を納めて自宅で保管することが一般的でしたが、近年はエターナルプレートや遺骨ペンダントなど遺骨そのものを加工して身近に置いたり身に着けたりする手元供養も選択肢に入るようになってきました。
では、なぜエターナルプレートなどの手元供養が注目を集めているのでしょうか?
「遺骨を加工するのは宗教的・法律的にどうなんだろう?」
「世間的に遺骨を加工することの評判はどうなんだろう?」
新しい手元供養が気になっているけど、なんとなく遺骨を加工すると聞くと躊躇してしまう方も多いはず。
エターナルプレートという供養方法を検討しているけど、具体的に費用は?故人の同意は必要なの?と気になっている方へ向けて、エターナルプレートの基本的な情報を紹介していきます。
また実際のエターナルプレートの評判は良いのか悪いのか、なぜ手元供養という方法が流行っているのかSNSから検証していきます。
【目次】
エターナルプレートとは

エターナルプレートとはエターナルジャパンという会社が始めた新しい供養方法で、遺骨をファインセラミックスプレートに加工して供養の対象とすることを指します。
エターナルプレートはファインセラミックスパウダーと遺骨を合わせて1300度の高温と高圧で作成するため、強度・耐火性・耐食性に優れていて自宅でも安心して保管できます。
サイズはレギュラーサイズで約横85mm×縦40mm、スモールサイズで約横70mm×縦30mmで、どちらにしてもコンパクトなサイズ感のプレートです。
基本的には故人の名前や出生~死亡年月日を刻印します。オプションで故人の写真や好きだった言葉など自由に刻印することも可能で、色はホワイト・アイボリー・ブラウン・ブルー・グリーンの5色から選ぶことができます。
必要な遺骨量は多くとも500g程度で、製作期間は約2か月です。
費用は15万円~23万円で写真や文字の追加によって値段が変わります。
遺骨の加工と自宅での保管は法律的に問題はなく、故人の意思表示も必要ではないので遺族の決定で作ることができます。
プレート葬という言葉がありますが、そちらは従来の墓石ではなく墓標にプレートを用いることを指しますのでエターナルプレートとは関係がありません。
エターナルプレートはなぜ生まれた?どんな人におすすめ?
核家族化が進み、親戚付き合いも希薄になりつつある現代。ライフスタイルの変化に伴って、従来のような墓への納骨以外の供養方法も選択肢にあがるようになってきました。
エターナルプレートを開発したエターナルジャパン代表によると、葬儀や墓を建てるのに多額の費用がかかることや無宗教の人も増えてきたにも関わらず墓へ納骨するという慣例が続いていることに疑問を持ったことが開発のきっかけだったそうです。
骨壺のままの手元供養では置き場所などに困るため、親しみやすい形を目指して試行錯誤した結果、エターナルプレートが誕生したとのことです。
先祖代々の墓を継いでいくという供養方法は費用もかかるし管理も大変とあって、最近は新たに大きな墓を建てるという方も少なくなってきました。
現代の墓事情にあった供養方法だから選ばれているわけですね。
納骨以外の供養方法として海洋散骨などの方法も注目を集めています。しかし散骨してしまうと手元に何も残らないため、たまに故人を思い出すような形に残るものは欲しいという方にもエターナルプレートはおすすめできます。
また人と同じようにペットの遺骨でのエターナルプレートの作成も行っているため、ペットの供養にも選ばれる方が多いそうです。
エターナルプレートは手元供養のひとつ

手元供養は遺骨を供養の対象として骨壺を自宅で保管する方法のことで自宅供養とも呼ばれます。
仏壇を置かずに遺骨を骨壺に収めて保管するのが一般的な手元供養です。お墓はなく自宅保管以外は散骨する場合や、一部は墓に納骨し残りを手元に置く場合など保管する遺骨の扱いについては遺族の方の考えによって様々です。
しかし最近では遺骨をそのまま保管するのではなくエターナルプレートのように遺骨に手を加えるという手元供養の選択肢が増えてきています。
手元供養はいつから浸透し始めたのか、その歴史とエターナルプレート以外にはどのような手元供養があるのかについて解説していきます。
手元供養の歴史
手元供養の歴史はまだ浅く、ここ20年の間に始まったばかりの供養方法です。基本的には遺骨を骨壺に入れて保管しますが、エターナルプレートは1999年にエターナルジャパンが開発して始めたサービスで手元供養が日本に入った初期の頃から行われてはいたようです。
元々外国では遺灰が入った骨壺を保管することは珍しいものではなかったですが、日本では2005年に手元供養協会が発足したあたりからじわじわと広まっていったようです。
- 無宗教の人の増加や海洋散骨や樹木への散骨といった自然葬が広まるなど宗教観の変化。
- 家族形態やライフスタイルの変化により墓じまいをする人や墓を新たに作らない人が増えるなど社会的変化。
これらが原因となり、従来の墓への納骨以外の供養方法が求められるようになり手元供養は広がっていきました。また故人を傍に感じていたいからと精神的な理由で手元供養を選ぶ方もいます。
手元供養の種類
エターナルプレート以外の手元供養としては
- 遺骨を骨壺に収める
- 遺骨をパウダー状にして球体グラスで保管するエターナルパウダー
- 遺骨からダイヤモンドやサファイヤを生成する遺骨ジュエリー
- 遺骨を納めて身につけるカロートペンダント・遺骨ペンダント
などの方法が挙げられます。
手元供養は宗教に縛られず自由な形式の新しい供養方法と言えます。骨壺も色々なデザインや材質のものから選べて、自宅で飾っても見た目にも違和感のないような骨壺も多いです。またペンダントのような遺骨を持ち運びできる形の手元供養を選ぶ方も増えています。
手元供養の際に気をつけたいのがカビです。遺骨は湿気に気を付けて、どの方法でも密閉できることや保存性の高さを念頭に置いて選びたいところです。
エターナルパウダーであれば、手元供養をやめるタイミングで散骨を選ぶこともできます。手元供養品の処分方法は特に決まりがありませんが、管理する方が亡くなったときに一緒に火葬するなど処分については決めておいた方がいいでしょう。
エターナルプレートの評判・世間の声(メリット・デメリット)

ここでは手元供養であるエターナルプレートは世間的には受け入れられているのかどうか、実際に手元供養している人はどのようにしているのか、手元供養を受け入れられない人はどういった理由で受け付けないのかなどSNSからエターナルプレートの評判について調査してみました。
遺骨ダイヤモンドと併せてエターナルプレートに好印象を示している方が多かったです。「墓はいらない」という声が多く、墓の代わりとして手元供養を良いと思う方は存外いるようでした。遺骨ダイヤモンドより比較的安いエターナルプレートを検討しているという声も見かけられました。
また実際にエターナルプレートを作られた方もいました。散骨用とエターナルプレートに分けられたようです。製作会社では意向に沿って散骨用の遺骨を残して少量でエターナルプレートを作成するサービスも行っていますのでどちらも行いたい方も安心して依頼できます。
エターナルプレートに難色を示している方もいました。やはり年配の方は遺骨の扱いについてエターナルプレートのような方法は受け入れられない人がいるようです。
全体的には自分が亡くなったらエターナルプレートが良い、というような肯定的な意見が多く世間的にエターナルプレートなど手元供養は受け入れられていることがわかりました。
まとめ
この記事では、手元供養の一つであるエターナルプレートとはどういったものか基本的な情報と評判についてまとめました。
また手元供養はここ20年で広まった歴史の浅い供養方法であることやエターナルプレート以外のエターナルパウダーなどの手元供養の種類についても紹介しました。
エターナルプレートは墓事情が変わってきた現代に合った供養方法と言え、世間的にも比較的受け入れられているものであることが判かりました。
墓がなくてもいいことや墓参りの必要がないことのメリットもありますが、死別した家族やペットなど愛する存在に側にいてほしいという精神的な面での支えになるという理由で選ぶ人もいます。
エターナルプレートが気になっている方はぜひこの記事を参考にしてください。