お通夜/お葬式

葬儀にお坊さんを呼ばない3つのケースと注意点

お坊さんの居ない葬儀に参加された経験はありますでしょうか?

多くの方はそのような経験があまり無いのではないでしょうか。

  • 故人が生前に無宗教の葬儀を希望していた
  • 宗教儀礼にとらわれない葬儀にしたい
  • 仏教式の葬儀が故人のイメージに合わない
  • 独自のやり方で故人を送りたい

このような希望から、お坊さんを呼ばない葬儀に興味をお持ちの方もいることと思います。そこで、

  • お坊さん(僧侶)を呼ばない葬儀を執り行うことは可能なのか?
  • お坊さんに読経をお願いしない場合に気をつけるべきポイントは何か?

について解説します。

葬儀にお坊さんを呼ばないのはアリ?

葬儀と言えばたいていの場合、お坊さんが読経することが多いですが、お坊さんを呼ばずに葬儀を行うことは可能なのでしょうか?

結論から言ってしまうと、お坊さんを葬儀に呼ばなくても葬儀を執り行うことはできます。

仏式で葬儀を行うのは全体の8割弱ですが、無宗教での葬儀も実は約18%あります。

無宗教の葬儀ではお坊さんを呼ばないことがほとんどですし、希望があればさまざまな趣向を凝らした葬儀にすることも可能です。

もし、費用について心配されてお坊さんを呼ばないことを検討されているのであれば、お坊さん便でお坊さんを依頼するという選択肢もあります。お坊さんとの長いお付き合いを必要とせず、必要な時だけお坊さんに来てもらうことができ、なおかつ費用を抑えることができます。

お坊さん便

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なぜ葬儀にお坊さんを呼ぶのか?

そもそもお坊さんを葬儀に呼ぶ必要性というのはどのようなものでしょう?お坊さんを呼ばないことを検討されている場合でも、知っておいたほうが良いかと思います。

故人を供養し、遺族・親族や参列者の気持ちに区切りをつける

お坊さんの読経やお話(説法)を聞くことで、故人が供養され極楽浄土に行くことを願い、遺族・親族や参列者が故人を亡くした悲しみを乗り越え、故人を送り出すことができます。

日本人は積極的な仏教信者は少ないとされていますが、それでもお坊さんの読経や説法があることで、故人としっかり向き合う時間ができますよね。

もし、単に葬儀にお金をかけたくないという理由でお坊さんを呼ばない葬儀を行った場合、とても寂しい葬儀になる可能性があります。

現代では、お手軽な値段でお坊さんを呼ぶことができます。詳細は下記をクリックしてください。

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先代のお墓のあるお寺の僧侶から戒名をもらう&納骨

お寺に先祖代々のお墓があるということは、そのお寺(=菩提寺)の檀家であるということです。檀家(だんか)とは、葬祭・供養・お墓の管理などをお寺にお願いする代わりにお布施を払い、支援する人(家)のことです。

もし、今回亡くなった故人が菩提寺のお墓に入る予定なのであれば、菩提寺とのお付き合いがあるわけですから、基本的には菩提寺のお坊さんを呼んで葬儀を行い、仏教徒の証である「戒名」をもらって納骨することになります。

もし菩提寺に相談せずにお坊さんを呼ばない葬儀を執り行った場合、のちのちトラブルになる可能性がありますので注意しましょう。

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葬儀にお坊さんを呼ばない3つのケース

お坊さんを呼ばない葬儀には、次の3つのケースがあります。

  • 仏式以外の宗教の葬儀
  • 無宗教葬、自由葬
  • 直葬

それぞれについて解説していきましょう。

1:仏式以外の宗教(キリスト教、神道)の葬儀

キリスト教(プロテスタント・カトリック)の葬儀を行う場合も、普段通われている教会の神父や牧師にまず相談する必要があります。直接、葬儀社に依頼することも可能です。

神道では、仏教のように故人が極楽浄土へ行くのではなく、家の守護神になるという考え方です。葬儀は神社で行われるのではなく、斎場や自宅で行われます。葬儀は宮司や葬儀社と相談して進めます。

2:無宗教葬、自由葬

無宗教葬と自由葬は同じような意味合いで使われますが、少し定義が異なります。無宗教葬とは、宗教者を招かずに宗教的な儀式を一切行わない葬儀を指します。一方で、自由葬とは宗教の規範から外れて、好みの要素を加えた葬儀を指しますので、宗教者の理解と協力のもと、宗教的な儀式を含めることも可能です。

無宗教葬、自由葬のやり方には決まりがないので、色々なやり方があります。具体例を挙げてみましょう。

  • 故人が好きだった音楽をかける。
  • 花を飾ったりキャンドルを灯す。
  • 故人の趣味や思い出の品を展示する。
  • 故人へ贈りたい音楽を生演奏したり合唱する。

上記のどのやり方を選択するにしても、その他に共通してよく行われる次のようなイベントもあります。

  • 喪主の挨拶や弔辞
  • 献花
  • 黙祷
  • 出棺・火葬
  • 会食

次に、無宗教葬と自由葬の通夜の通夜の流れをみていきましょう。

開式の言葉

喪主の挨拶

弔辞(故人と親交の深かった方に頼みましょう)

献花

黙祷

閉式の言葉

さらに、無宗教葬、自由葬の葬儀・告別式の流れの例は、次のようになります。

開式の言葉

黙祷

献奏(生演奏でも良いですし、アレンジ可能です)

故人の経歴の紹介

ビデオ上映

弔辞

献花

閉式の言葉

出棺

火葬

会食

演出に凝ると費用は高くなりますが、多くの場合は一般葬より安くなります。葬儀社によく相談しながら流れを決めると良いでしょう。

3:直葬

葬儀お坊さん呼ばない3つめのパターンとしては、直葬があります。直葬とは、納棺した後すぐに火葬を行うことをさし、通夜・告別式は行いません。直葬は厳密には「葬儀」ではありません。儀式が一切無いからです。直葬を行う場合は、とても簡素なものになることをあらかじめ心得ておきましょう。

お坊さんを呼ばない葬儀で注意すべき3つのポイント

次に、お坊さんを葬儀に呼ばない場合に注意すべきポイントについて解説します。

費用を抑えるのが目的ならば違う方法も検討する

お坊さんを呼ばない葬儀を検討する理由が、費用を抑えるという目的だけなのであれば、お坊さんを呼ばない葬儀はおすすめできません。

葬儀の中にお坊さんの読経や説法があることで、葬儀にメリハリが生まれ、遺族・親族や参列者も故人を亡くした悲しみを乗り越え、故人を送り出す気持ちになれるという側面もあります。

もし自由葬を行う場合に、故人のことを想った演出のある自由葬をプランするのであれば、素晴らしい葬儀になりえますが、何も考えずにシンプルな自由葬を行った場合はとても寂しい葬儀になってしまうということを留意しておきましょう。

葬儀の費用を抑えるだけの目的であれば、お坊さん便を利用するなど、お坊さんを呼んだ上で費用を抑えた葬儀を行うことを検討しましょう。

親族の理解を得る

自由葬を執り行う場合、親族が不安を感じる場合があります。具体的には

  • 故人の供養にならないのではないか?
  • 読経などの宗教的儀式が無い葬儀だと、葬儀にしまりが無くなってしまうのでは?
  • 故人が可哀想ではないか?

というように、親族が不安になってしまう場合もあるので、事前によく説明する必要があります。親族へは、「故人の遺志」や「家族全員の合意」であることを伝えておき、理解を得ることが大切です。

先祖代々のお墓がお寺にある場合は要注意

先祖代々のお墓がお寺にある場合の多くは、原則的には仏式の葬儀を行うことになります。もしどうしてもお坊さんを呼ばない葬儀を行いたい場合は、菩提寺に事前に相談する必要があります。

先祖代々のお墓とは別に、故人のお墓を公営霊園や宗派不問の民営墓地に新しく建てる予定の場合は、無宗教葬・自由葬にすることが可能です。もし故人が自由葬や無宗教葬を希望しているのであれば、お墓も宗教不問の墓地を選択するのがふさわしいでしょう。

まとめ

お坊さんを呼ばない葬儀はどのようなものか、気をつけるべきポイントは何かについて解説しました。

  • 費用面を気にしてお坊さんを呼ばないという選択をする必要はなく、お坊さん便などで費用を抑えることが可能です。
  • もし檀家に入られている方は、お坊さんを呼ばない葬儀を行うのが難しいのが現状です。もしどうしてもお坊さんを呼ばないで葬儀を行いたい場合は菩提寺の僧侶に事前に相談しましょう。
  • もし故人のお墓を公営霊園や宗派不問の民営墓地に建てる場合は、無宗教葬・自由葬にすることが可能です。
  • 自由葬を行う場合、工夫次第では故人の思い出を偲ぶとても素敵な葬儀にすることができます。
  • 親族の理解を得られるよう、事前によく説明しておきましょう。
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