葬儀のマナー

赤ちゃんをお葬式に連れて行くのは非常識?妊娠中は参列を辞退すべき?

突然の訃報、赤ちゃんがいるご家庭では葬儀に一緒に参列すべきかどうか悩みますよね。もしお坊さんが読経中に泣き出したらどうしよう?ひとりで赤ちゃん連れでは心元ない、など心配事は尽きないと思います。

人によっては、葬儀に赤ちゃんを連れてくるなんで非常識だ、と言う人もいれば、赤ちゃんがいるから参列しないなんて薄情だ、という人もいます。これではどちらにすれば良いのか分かりませんよね。

またお腹の大きな妊婦さんも参列しようかどうか、迷うところです。

基本的に赤ちゃん連れでも妊婦さんでも葬儀に参列する事は可能ですが、自分たちの体調や事情を考慮して参列を辞退する事も出来ます。

この記事では赤ちゃんお葬式連れて行くかどうか迷っている方、また妊娠中でもお葬式参列出来るのかどうか分からない方の為に、詳しくしきたりやマナー、服装についても説明していきます。

赤ちゃんをお葬式に連れて行く時と辞退する時

お葬式は参列すると2時間前後、火葬場まで行き、精進落としまで出席するとなると、最低半日かかりますので、小さな赤ちゃんをお持ちの方は一緒に参列するかどうか悩むところですよね。

色々なケースがあり、一概には言えませんが、下記を参考にしてみて下さい。

赤ちゃんをお葬式に連れて行くケース

いつ泣き出すか分からない赤ちゃんを連れて、葬儀に参列するのは勇気のいることです。しかし下記のケースの場合は、赤ちゃんをお葬式に連れて行っても問題がありませんので、ぜひ考慮して下さい。

  1. 遺族や親族の葬儀
  2. 知人や会社関係者でも、ぜひ来てほしいと依頼された時
  3. 故人が赤ちゃんに会いたがっていた時

特に③の場合は、ぜひ赤ちゃんを連れて参列しましょう。昔の諺(ことわざ)で「孫騒ぎ」というものがあります。これは葬儀で沢山の孫が騒ぐほど、長生き出来てめでたい時に使う言葉だそうです。故人が赤ちゃんに会いたがっていた場合はぜひ参列して、最後のお別れをしたいものですね。

赤ちゃんをお葬式に連れて行かない場合と注意点

個々の事情で、赤ちゃんがいる時には葬儀の参列を辞退する場合があります。赤ちゃんをお葬式に連れて行かないケースは下記のような場合です。

  1. 知人や会社関係者のお葬式参列の時
  2. 遠くに住んでいて、赤ちゃん連れでは移動が大変な時
  3. 赤ちゃんがまだ新生児で外出が大変な時

遺族や親族の場合は赤ちゃん連れの参列は多いですが、知人や会社関係者の葬儀では赤ちゃん連れは辞退した方が良いですね。どうしても参列したい場合は、赤ちゃんを誰かに預けるか、一緒の場合は遺族に確認してからにしましょう。

赤ちゃんが小さいのに長時間の移動は大変です。その後お通夜や葬儀に出席する事を考えると、夫婦と赤ちゃん全員で参列せず、片方だけが参列し、片方は赤ちゃんと自宅待機という選択もあります。妻の親族ならば、妻がお葬式に参列して、夫が赤ちゃんと家に残る。夫の親族ならば、夫がお葬式に参列し、妻が赤ちゃんと家に残る。遠くに住んでいて移動が大変な場合は、この様な手段もあるという事を覚えておきましょう。

赤ちゃんが新生児の時には、お母さんもまだ出産後で外出するのは厳しいですね。こんな時には無理せずに、夫に葬儀に参列して貰いましょう。

赤ちゃんをお葬式に連れて行かない場合の注意点

上記のケースなどで赤ちゃんを葬儀に連れて行かない場合でも、弔意を示すことは重要です。お香典は夫婦連名で出す事はもちろん、親しい間柄の場合は弔電を打ちましょう。

またお葬式の後に赤ちゃんを連れて弔問に伺う事も出来ます。その場合には葬儀前に遺族にその項を連絡しておけば、いらぬ誤解を招かずに済みます。

赤ちゃんお葬式連れて行く場合も行かない場合も、それぞれの立場や置かれている状況で判断して問題ありません。但し、参列しない場合は遺族にその事を事前に知らせる、また弔意を示すことも忘れないで下さい。

赤ちゃんとお葬式に参列する場合の注意点

葬儀に赤ちゃんと一緒に参列する事にしたのは良いけれど、初めてなのでどうすれば良いのか分からないという方は多いと思います。

ここでは赤ちゃんと一緒に参列する時のマナーと服装について説明します。

赤ちゃんとお葬式に参列する時のマナー

以下の2つのポイントに気を付けましょう

  • 事前に遺族に確認する
  • 赤ちゃんが泣いた場合を想定して準備する

ひとつずつ説明しますね。

事前に遺族に確認する

まず赤ちゃんを連れて参列する場合は、事前に遺族に連絡を入れてお伺いを立てるのが礼儀です。その時には「一緒に参列します。」ではなく「赤ちゃんと一緒に参列させて頂きたいのですが、そちら様のご都合はいかがでしょうか?」というように、相手の事情も気遣い丁寧に聞きたいものですね。

この時に「大丈夫ですよ、ぜひ一緒にいらして下さい。」と言われれば参列、万が一「今回は身内だけで小さな葬儀になりますので、お気遣いなく。」と言われたら、赤ちゃんとの参列は辞退しましょう。

もし丁寧に断られた場合でも、相手の立場を尊重するのはもちろん、弔意を示すために参列せずに弔電を打つ、またお香典を送るというのが礼儀です。最近の家族葬ではお香典を辞退する遺族も多いので、その場合は弔電と供花で弔意を示すのが良いでしょう。

赤ちゃんが泣いた場合を想定して準備する

赤ちゃんがいつ泣くかなんて、誰にも分かりませんよね。それに泣いて欲しくない時に限って泣くのが赤ちゃんです。

お坊さんが読経をあげている静粛な中、大きな声で泣き始めた赤ちゃん、想像しただけで緊張してしまいますね。

葬儀中、いつ赤ちゃんが泣いても席を立てるように、後ろの端っこの席を確保しましょう。また出入り口に近いほど、泣いた時にすぐ外に出られるので便利です。

また途中で席を立つことは無礼ではありませんし、もし可能ならば夫婦で参列し、片方が赤ちゃんと外で待機して、お焼香する時に代わって貰うという事も出来ます。遺族が親しい間柄ならば、親族用の待合室を利用させて貰いましょう。

最近の葬儀場は授乳室や、オムツ交換できる場所が用意されている所もありますが、まだまだ少数派です。出来れば早めに到着して、葬儀場内の設備を確認しておくと、心に余裕が出来ると思います。

赤ちゃんとお葬式に参列する時の服装

赤ちゃんと一緒に葬儀に参列する場合、気になるのが服装ですね。

大人は普通の喪服で十分なのですが、授乳中の場合は困ります。その時には前開きの黒いブラウスに黒いスーツを着用しても大丈夫ですが、素材が光っていないものがベターです。

また赤ちゃんの服ですが、派手な色やキャラクターがついているものは避けましょう。赤ちゃん用の黒い服はないと思うので、紺、グレー、白などのプレーンで光らない素材のものをおすすめします。中は普段着の白い服で、上から紺のカーディガンを着せるだけでも見た目が清楚で好印象です。

それと注意しないといけないのはマザーバック、いつも赤ちゃん用品を入れているバックが明るい色や柄が付いているようならば、やはり無地のプレーンな黒かグレーのバックにしましょう。

赤ちゃんを連れて参列するだけでも一仕事ですが、細かい事まで考えると色々とやる事があり大変ですね。夫はもちろん、ご両親や仲の良い親族にも手伝って貰えるように事前に声をかけておくと、少しは気が楽になります。ひとりで全部するのではなく、数人で交代出来る体制を組んでおきましょう。

 

お葬式には妊娠中参列辞退すべき?

妊娠中葬儀参列する事自体は何も問題ありません。

ただし、下記のような場合は妊婦が葬儀を辞退することもあります。

  • 古い言い伝えを信じて、妊婦は葬儀に参列しない土地柄の場所
  • 妊娠初期でつわりの酷い時期
  • 妊娠後期でお腹が大きく、長時間の参列が難しい場合

ひとつずつ説明します。

古い言い伝えのある土地柄

地方によっては昔からの言い伝えを信じている人達もいます。例えば葬儀に妊婦が参列すると、赤ちゃんに悪霊がつくとか、連れ去られてしまう、等という迷信です。これには対処法まであり、外向きにした小さな鏡をお腹の部分に入れるとか、赤い布をお腹に巻くと赤ちゃんは無事だ、等というものです。

実際に今でも沖縄では妊娠中の女性とその家族は葬儀に参列しません。上記の言い伝えを信じているからです。昔はドライアイスや遺体安置所などがなく、葬儀中の衛生管理が良くなかったのです。そこに妊婦さんが行けば、何かに感染するかもしれません。そんな配慮から出来た風習なのです。現代では科学的には根拠のないもので、安心して参列して頂けます。

もし葬儀をする土地でそのような言い伝えがある場合は、念のために事前に親族に相談してみた方が懸命かもしれません。もしかしたらその地方では妊婦は葬儀に出席しないのが習わしとなっているかもしれません。自分は故人に最後のお別れをしに参列したのに、非常識と思われてしまっては残念です。

妊娠初期や後期で体調が悪い場合

また妊娠初期の悪阻(つわり)で具合が悪い場合、妊娠後期でお腹が大きく参列が難しい場合は、辞退しても問題ありません。赤ちゃん連れの葬儀と同様、事前に参列を辞退する項を遺族に告げて、弔電やお香典を送るか、葬儀後に弔問に伺えば礼儀を欠くことはありませんのでご安心下さい。

大切なのは参列者の体調ですので、あまり深く考える必要はありません。自分の体と相談して決めましょう。

故人に最後にお別れが言いたいので、どうしても参列する場合は、楽な動きの出来るお腹周りがゆったりとした喪服、又は光っていない素材の黒いワンピースを着用しましょう。もちろんヒールは低めで転倒しないよう注意が必要です。

赤ちゃんをお葬式に連れて行くのは非常識?妊娠中は参列を辞退すべき?まとめ

最後に故人にお別れを言いたいけれど、赤ちゃんお葬式連れて行くのは良いのか?悪いのか?また妊娠中葬式参列しても良いのかどうか?判断が難しい所ですね。

上記でも書きましたが、赤ちゃん連れの場合は必ず事前に遺族にお伺いを立てて、了解をとってから参列する事です。またひとりで全て抱え込まないように、葬儀当日は家族に手伝って貰えるよう、前もって話をしておきましょう。

また妊娠中でもお葬式に参列しても問題ありませんが、ご自分の体調と良く相談してから決めて下さい。辞退しても礼儀を欠くことはありませんが、必ず弔意を示すようにすれば、問題はありません。

どちらのケースでも参列しない場合は、弔電や弔問で故人を弔う気持ちを、遺族に伝える事が大切です。

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50代のライターもみじです。両親も年老い、入院している家族がいることから、葬儀準備を真剣に考えて情報収集する日々です。現在は色々なサービスがあり、昔とは違う葬儀に対する価値観に驚きを隠せません。現代の多様な情報とサービスから、的確な情報を皆さんにお伝えできるよう、今後もリサーチを重ね、満足の行く葬儀が出来るようにお手伝いさせて頂きます。
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