ブラックフォーマルコーナーや礼服サイトを見ていたら「東京ソワール」と「東京イギン」というブランド名が目にとまりました。
年配の方や既に喪服を持っている方からは「喪服はソワールかイギンなら安心」なんていう声も聞かれます。
どちらも人気の喪服メーカーみたいだけど、品質やブランドの格にはどんな違いがある?
自分に合うのはどちらのブランドかしら?
今回は、レディース喪服の2大ブランドである東京ソワールと東京イギンを比較して、それぞれの特徴やブランド力、どんな方に向いているのかまで分かりやすく解説していきます。
あなたに合うのはどちらでしょうか?ぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
東京ソワール 東京イギンの比較|ブランド力
まずは品質やデザインをはじめブランドイメージや信頼度・品格について、東京ソワールと東京イギンを比較してみましょう。
どちらもレディースフォーマルの草分け的存在
東京ソワールは創業68年、東京イギンは創業75年を超える老舗フォーマルブランド。
両ブランドとも、ブラックフォーマルの品質に欠かせない「漆黒の色」にこだわり、美しいシルエットや着心地の良さを追求して日本に洋装喪服の文化を広めてきました。
脱ぎ着がしやすい前ファスナーの採用や自宅の洗濯機で洗えるもの、アンサンブルのワンピースにジャケットが付いているようなデザインを施すことで、上着を脱いでもきちんと感が損なわれない工夫など…これも両ブランドで製品化されています。
どちらも品質やデザインは遜色なく、細部まで着心地にこだわる姿勢は信頼感があります。結果、ブランドイメージや品格はほぼ同等と言えます。
それぞれのブランドの特徴やラインナップを見ていきましょう。
東京ソワールの喪服|特徴やラインナップ
東京ソワールはオリジナルラインの他に、有名ブランドのライセンス商品も扱っています。
その商品数はアンサンブルだけでもざっと160アイテム以上!(公式通販サイト掲載商品)
品揃えの良さとデザインの豊富さは東京ソワールが一歩リードしています。
<ブランドラインナップ>
ソワール ペルル/ソワール ベニール/ユキコ キミジマ/ピエール・カルダン/ヒロミ ヨシダ ビス/ウンガロ ソワ/ランバン ノワール/インディヴィ/クレア ノワール/アクアスキュータム
東京イギンの喪服|特徴やラインナップ
東京イギンもオリジナルライン以外に、有名ブランドとのライセンス商品を扱っています。
オリジナルラインは米沢織りや有名産地の高級素材を使用するなど、特徴や対象年齢ごとに細分化されているのが特徴的。
格調高い正統派から異素材ミックスのモダンスタイルまで、日本の伝統や文化を感じられるオリジナルデザインが魅力です。
<ブランドラインナップ>
東京イギン ゴールド/ニナ リッチ/アナ スイ セレモニー/ユキ トリヰ ファインフォーマル/プライベート レーベル/ボディドレッシング/シャールダソー/IGプリエ/東京イギン/東京イギン (ブルーラベル)/ベルエグゼリーナ ノアール/ラカダンス ノアール/匠の黒/リューマ エクセレント/リューマ プレミアム/和の黒
東京ソワールと東京イギンを比較すると、基本的な喪服の品揃えや取り扱っている雑貨は同じレベルに感じました。
デザインのバリエーションや公式サイトでの商品ラインナップで言うと、東京ソワールのほうが豊富ですね。
そのため、略喪服にあたるワンピースなどは2万円台〜と安く見つかります。ただ、同じレベルの商品(アンサンブルなど格式の高い喪服)に対する価格帯は東京イギンとほぼ同じでした。
東京イギンは、オリジナル商品が充実していてほとんどがアンサンブルスーツです。正統派ながらデザインが洗練されていてシルエットの美しさが際立ちます。
どちらのブランドも特徴は少し違うものの、オーソドックスからデザイン性の高い喪服まで品揃えが豊富であり、高品質なので安心して買い物できるブランドです。
東京ソワール 東京イギンの比較|買いやすさ 通販は?
どちらのブランドも実店舗とネット通販で喪服を購入できますが、東京ソワールと東京イギンを比較すると、取り扱い店舗やサイト数に違いがありました。
実店舗は百貨店やショッピングモール、アウトレットにも
実店舗に関しては東京ソワールと東京イギンを比較しても大きな違いはありません。
三越や伊勢丹・西武などの百貨店やイオンやイトーヨーカドーなどのショッピングモール、各地のアウトレットなどに入っています。
試着したり販売員さんに相談しながら実物を見たい人は実店舗での購入がおすすめ。
(百貨店や量販店のフォーマルコーナーには、両ブランドを置いている可能性が高いです。2つのブランドを着くらべたい方はぜひ実店舗へ!)
不定期ですが入っている百貨店や量販店ごとにセールになることがあり、20〜50%の値引きがある時も!!必要になる前に余裕を持ってみておくとお得にゲットすることもできますね。
その点、アウトレットならいつでもお買い得価格!ただ、欲しいデザインとサイズが常に揃っているわけではないので、見つけたら即買いがお約束です。
通販サイトからオンライン購入もできる
両ブランドともネット通販サイトがあり、オンラインでも購入可能です。
それぞれのブランドが買えるサイトは以下の通り。
東京ソワールが買える通販サイト
公式:FORMAL MESSAGE
東京ソワール 楽天市場店
dinos(ディノス)楽天市場店
Amazon
ベルメゾン
QVC
Yahoo!
イオンや髙島屋など実店舗のオンラインサイト
東京イギンが買える通販サイト
公式:イギン オンラインストア
Rakuten Fashion(楽天ファッション)
アナ スイ ジャパン公式ウェブストア
& mall
イオンや三越伊勢丹など実店舗のオンラインサイト
ネット通販に関して東京ソワールと東京イギンを比較してみると、東京ソワールの方が取扱っているサイトが多いことがわかりました。
また、Web限定デザインもあって商品数が多いので、オンラインで購入したい方にとっては東京ソワールのほうが便利ですね。
一方で東京イギンのサイトは少数精鋭のラインナップですが、アナ スイやニナリッチなど他店にないブランド商品が欲しい方にとっては数少ない購入場所の一つです。
(東京ソワールにも、ランバンやINDIVIなどのブランド商品があります。)
たくさんのラインナップから選びたい方は東京ソワールがおすすめ。欲しいブランドが決まっている方はそれぞれのブランドの取扱いサイトがおすすめ、ということになります。
どちらのブランドも高価なイメージですが、サイトではセール価格になっている掘り出し物が見つかることがあります。ぜひ探してみてくださいね。
東京ソワール 東京イギンの比較|喪服を冠婚葬祭に着回せる?
喪服(ブラックフォーマル)は出番が少ないですから、葬儀だけじゃなく冠婚葬祭全般で着られたら嬉しいですよね。
両ブランドとも喪服の黒色が深くて光沢もないのでそのまま慶事の席に出るのはイマイチ!卒業式に参列するならスカーフやショール、アクセサリーなどでアレンジして着ることも可能です。
そんな中、近年ニーズの高まりを受けて「慶事にも着られる黒」というコンセプトのブラックフォーマルが作られています。
冠婚葬祭全般OKのブラックフォーマル
東京イギンではレースやシフォン素材を贅沢に使った「アナ スイ セレモニー」やロングジャケットがシャープな印象の「ニナ リッチ」などはいかにも喪服という印象がなく、靴や小物を変えるだけで全ての冠婚葬祭に着用できそう。
東京ソワールでは「design black」(デザインブラック)というフォーマルラインが誕生。サステナブルの意識から生まれた「着回しできる喪服」です。
ギャザーやシフォンを使ったフォーマルワンピースは上着を羽織ればかっちりした喪服になり、脱ぐとふんわり柔らかい印象のドレスに早変わり。
一方、落ち感のあるジャケットにワイドパンツを合わせたスタイルはゆるっとした雰囲気で普段使いもしやすいのが魅力です。
このように、東京ソワール・東京イギンのどちらにも着回しできる喪服が販売されています。
カラーフォーマルも充実している
喪服(ブラックフォーマル)の人気ブランドですが、お祝いの席を彩るカラーフォーマルも充実しています。
東京ソワールのカラーフォーマルは明るい色のフォーマルスーツからラッセルレースが印象的なワンピース、ロングのマザードレスなどあらゆるシーンに対応できるフォーマル服が揃います。
東京イギンには「Igin Zibeline」(イギン ジブリーヌ)というカラーフォーマルラインがあります。ナチュラルな色使いと肌を露出しすぎない上品なデザインながら、繊細なレース使いや光沢ある生地が華やかなシーンにぴったりです。
まとめ
今回は、東京ソワールと東京イギンを比較して、2つの喪服ブランドの特徴や違いをお伝えしてきました。
・どちらのブランドも信頼できる喪服メーカーブランド。
・品質の良さやブランドイメージからくる品格はほぼ同等。
・どちらも百貨店や量販店のフォーマルコーナーやネット通販で購入可。
・ネット通販は東京ソワールのほうが取扱いサイトが多い。
・慶事で着られる喪服や、カラーフォーマルも豊富である。
どちらもブラックフォーマル専門店ならではのこだわりの喪服が揃っていて、甲乙つけ難い結果となりました。
長年培われた品質の良さと、常に新しい感覚でデザイン展開していくブランド観も共通していて、コアなファンがいるのも頷けますね。
あなたは「東京ソワール」と「東京イギン」どちらが気になりましたか?
ぜひ店舗やサイトも覗いてみてください。